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ユービーアイソフトのトム・クランシーシリーズ最新作『ディビジョン(The Division)』。本作は、ウィルスの爆発感染によって無法地帯と化したニューヨークが舞台のオンラインRPGシューターです。今回、Game*Spark/インサイドでは、1月29日から実施されているPlayStation 4版のクローズドベータテストに参加できたので、今回体験できたゲーム内容と共にインプレッションをお届けします。
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今回、踏み入れる事ができたのは赤線枠のエリア内のみ。
■CBTで体験できるエリア
今回のクローズドベータテストで体験できたエリアは、チェルシー地区・マディソンスクウェアガーデンの基地・ダークゾーンの一部。ウィルスの爆発感染によってニューヨークの街は荒廃しており、路上には感染者の死体袋が無造作に並べられ、乗り捨てられた車とバリケードによって道路は封鎖状態になっています。そんな殺伐とした風景に花を咲かせるようにクリスマスのイルミネーションが街中を照らしており、ポストアポカリプスとは一味違った世界観を堪能できるのが本作の魅力です。
エリアサイズは、オープンワールドの中では小さい部類ではありますが、地下の下水処理場や集合住宅の屋上、映画で一度は見た事がある観光名所などの様々なスポットがあり、どれも徹底的に作り込まれているため、景色をずっと眺めていても飽きが来ません。また、エリア内には隠された部屋や裏路地などが存在し、思わぬところでアイテムをゲットできる事も。そのようなニューヨークの各地区を他のプレイヤーと共に隅々まで探索できます。
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隠れながら敵に近づきつつ、どの場所から狙うのが最適か常に考えよう
■カバーアクション主体の戦闘スタイル
戦闘は、カバーアクションを取りながら、相手との距離を詰めつつ、スキルや装備を駆使していくのが基本です。「どういった手順で相手を倒すか」というRPG寄りの戦略性が高い戦闘システムになっており、AIM(射撃)の腕が良いに越した事はありませんが、シューターが苦手な人でも立ち回り次第で戦果を挙げられます。また、敵からダメージを与えられた時は、消費アイテムの医療キットで体力を回復する必要があるので、自動回復システムのシューターと異なり、カバーアクションなしの突撃プレイは死を招きます。
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ゲットしたMODで武器をカスタマイズできる。これが結構楽しい。
■CBTで体験できたRPG要素の一部
本作にはレベルシステムが存在し、プレイヤーキャラクターはレベルアップをする事で、戦闘で使用できるアクションスキルや、能力を向上させるPerkが入手できるうえ、さらに強い武器を使いこなせるようになります。
また、武器のカスタマイズも可能。サイレンサーや狙撃スコープ、拡張マガジンなどのMODを装着し、自分仕様の武器にできるので愛着が湧きます。
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一対一ならバリスティックシールドで突撃する戦法も有効だ。
■ニューヨークに徘徊する暴徒達
本作の敵は、治安が崩壊したニューヨークで生き延びるために、他人のものを奪おうとする暴徒達です。彼らは、バットや拳銃、アサルトライフル、火炎放射器などの多種多様な武器でプレイヤーに襲い掛かってきます。その中には、攻撃力から体力まで規格外の「名前付き」が存在しており、倒すと大量の経験値を獲得できるうえ、貴重なアイテムをドロップする事があるので、遭遇したら何とか倒しておきたいところです。
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作戦基地にはニューヨークを取り戻そうとする人達が集まっている。
■マディソンスクウェアガーデンの作戦基地
マディソンスクウェアガーデンにある作戦基地は、プレイヤーにとって重要な拠点です。ここで武器・装備・MODをはじめとしたアイテムを購入したり、防衛棟・医療棟・技術棟といった重要施設を発展させたり、「状況ボード」で現在起きている事件をマップ上に表示させたり出来ます。クローズドベータテストでは、医療棟の一部を発展させられるのですが、それには「エンカウント」と呼ばれるミッションをクリアして物資を入手する必要があります。試しに診療所を開設してみたのですが、プレイヤーキャラクターの能力を向上させるPerkをアンロックできました。このように各棟を発展させていく事で様々な恩恵が得られるようです。
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DZ内での戦いは、あのダークファンタジーRPGのような妙な共闘感がある。
■ハクスラ・PVE・PVPが交差するダークゾーン
ニューヨークの中心部にあるダークゾーン(通称:DZ)は、ウィルスの汚染が最も進んでいる危険地帯。ここは通常エリアより強力な敵NPCが出現し、貴重なアイテムをドロップする確率も高くなりますが、アイテムがウィルスによって汚染されているため、回収地点でヘリを呼び寄せて運搬する必要があります。
また、ダークゾーンはプレイヤーが集まるPVPエリアにもなっており、初対面のプレイヤーと連携を取りながらアイテムを入手・回収するプレイヤーもいれば、他のプレイヤーを倒してアイテムを奪うローグ(プレイヤーキラー)も存在します。ローグになると懸賞金が課せられ、他のプレイヤーのUIに位置情報がリアルタイムで表示されるので狙われやすくなるうえ、死亡するとダークゾーン内で利用できる所持クレジットが減ってしまいます。ローグになって他のプレイヤーと敵対するにしても、敵NPCを倒してアイテムを入手するにしても、単独行動では簡単に死亡してしまうので、遭遇したプレイヤーと積極的にパーティを組んでおきたいところです。
筆者がクローズドベータテストを体験した中で、このダークゾーンが一番面白いと感じました。敵NPCを倒しながらアイテムを回収していくハック&スラッシュ要素、多くのプレイヤーと阿吽の呼吸で連携を取っていくPlayer vs Enemy(PVE)要素、そして、プレイヤーに敵対して所持アイテムを奪っていくPlayer vs Player(PVP)要素が上手くかみ合っているので、メインミッションそっちのけで遊べるようになっています。
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所持できる武器はメインウェポン・サブウェポン・サイドアーム(拳銃)の3種類。
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これがキャラメイク画面。製品版では髪型などの細かい設定もできるようだ。
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重要拠点であるキャンプ・ハドソンは、プレイヤーが集まる交流所でもある。
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エモートを使ってプレイヤーとコミュニケーションを取る事も可能。
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助けを求める市民に物資を渡すと、ささやかなプレゼントを渡される。
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「外観」でプレイヤーの服装を変更可能。気軽にオシャレを楽しめる。
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メインミッション「マディソン野戦病院」のハードモードを体験!かなりムズイ!
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事件を解決に導くために、監視データを解析するECHOを使う事がある。
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ダークゾーンショップでは、DZファンドという通貨が必要になる。
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Google Mapで比較したくなるマディソンスクウェアガーデン。
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本作は、クローズドベータテストという事もあって、ラグが発生したり、突然ボタン操作が効かなくなったり、狭い通路にキャラクターが引っかかって進めなくなるなどの不具合が多く見られました。しかし、本作の目玉要素であるダークゾーンは、現時点でも時間を忘れてプレイできるほど楽しめたので、さらなるクオリティアップを施した製品版に期待したいところです。『ディビジョン』は、PS4/Xbox One/PCを対象に、国内で3月10日に発売予定。ウィルスの爆発感染によって荒廃したニューヨークは、足を踏み入れる価値ありです。