2021年にリリースが予定されている『PSO2』の新作『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス(以下、PSO:2NGS)』。1月29日から31日の3日間に行われた第1回目のCBTに、編集部も参加。プレイレポをお届けします。
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キャラクタークリエイトは大幅進化。種族や性別の概念も実質的に撤廃へ
本作は『PSO2』で8年間使用しているグラフィックやゲームシステムをリニューアル、現代の感覚に合わせるような調整が施されています。
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まずプレイを開始して一番最初に目にしたのは、本家『PSO2』からさらに進化したキャラクタークリエイト。リニューアル前と比べると選択できる範囲がかなり増えており、十分進化を感じさせてくれます。モデルの作りが細かくなった点はもちろん、細部まで調整が可能になっており、目の形や大きさ、目じりや瞼の上下、首の角度、髪型の微調整も行えます。肌の艶の設定も項目の中に入っていたり、想像以上に幅広いアレンジが出来そうです。クリエイトがお好きな方なら、いくらでも時間を費やしそうな予感。
種族による制限も、キャラクタークリエイトの面では無くなっています。例えば「ヒューマン」でも「ニューマン」のような耳、「デューマン」のような角を生やしたり。「キャスト」でも見た目は「ヒューマン」なんてことも可能です。性別の概念も撤廃されており、タイプ1、タイプ2、のような分類になっています。
マップは現代のオープンワールド系に進化! 昼と夜も存在。多彩なアクションで登山も楽しめる
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キャラクタークリエイトが終われば、さっそくプレイスタート。『PSO2』のロビーに当たる「セントラルシティ」から冒険が始まります。最初はチュートリアルに該当するクエストをいくつか攻略し、そこから先はほぼ自由に操作することが出来ました。
マップはいわゆるオープンワールド形式となっていて、ロードの時間をほぼ必要とせず、シームレスな移動が行えるようになっています。時間の概念も存在し、昼と夜で景色が一変するのも見どころ。近くにある山もきちんと登れるようになっていて、この手のゲームの登山家も楽しめそうです。
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CBTということもあり行ける範囲は限定されていましたが、探索する楽しみは今の段階でも堪能できました。最終的には見える場所すべてに行けるようになるとのこと。それだけでも正式リリースが楽しみになってきますね。
広大なマップを駆け巡るためにアクションも進化。長距離の移動もスムーズ
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アクションの方は、全体的にスピーディな印象を受けました。オープンワールドを存分に動き回るためにダッシュの他、2段ジャンプ、壁蹴り、空中浮遊も行えます。
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2段ジャンプと壁蹴りは山登りを始め、壁を無理やり超えたい時にも便利。小さい足場がある場所が多いので、高低差がある地形でも移動の面倒くささはあまり感じませんでした。
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なお、長距離の移動に関しては、「リューカーデバイス」を使用すれば時短できます。予め発見しておく必要はありますが、発見しておけば、あとは全体マップから選ぶだけでOK。オープンワールド系のゲームではお馴染みの移動システムですね。
戦闘システムはよりシンプルに。他のプレイヤーとはパーティを組まずに共闘が可能
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戦闘システムは複雑な連携などはなく、連打するだけでもダメージが出せるシンプルかつスピーディに。『PSO2』にあったジャストアタックは廃止されており、アクションが苦手な方にとっては朗報でしょうか。
戦闘は基本的に一人で行うものではなく、同じセクション内にいる他のプレイヤーに混じって行う展開が多め。パーティを編成するような手間はかからず、他のプレイヤーが戦闘しているところに突っ込めば、直ぐに共闘。ほかのプレイヤーが戦闘しているかどうかは、画面上にダメージが表示されているかどうかで分かります。距離がそれなりにあっても表示される上、壁越しだろうと確認できる点は非常に便利。自分一人で戦っていても支援が来る可能性が高いので、多少面倒な相手でも積極的に戦いを挑めます。
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もちろん、メンバーを固定して遊ぶシステムもあります。フィールドの各所に設置されている「コクーン」では、閉鎖されたエリアでの戦闘や、アクションを駆使してゴールまで目指す、といった様々なクエストを受注可能。参加者を募ることも出来ますし、フレンドとの参加もOK。「コクーン」の場所は全体マップから確認できます。
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パーティで挑む戦闘では、他に緊急クエストがありました。こちらは緊急の名前の通り、不定期で発生するクエスト。指定された場所に向かい、現地でパーティを結成。そのまま大型エネミーとの戦闘に突入するタイプです。
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緊急クエストは指定された「戦闘力」を持っていないと参加できない仕様になっていますが、クエストが発生してから受注可能になるまでは多少時間の猶予があります。戦闘力が少し足りない程度なら、その間に装備を強化してしまえば参加も視野に入るでしょう。
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もちろん、討伐に成功すれば大量の報酬が手に入ります。パーティ自体はクエストを受けた後、自動的に組まれるのでプレイヤーの方で手間はかかりません。人数も最大8名と多く、戦闘に自信の無い方でも気軽に参加できる仕組みになっています。
本家からの引継ぎで育成面への影響はなし。スタート地点は全員一緒
『PSO2:NGS』は『PSO2』の新作に当たる立ち位置でもあり、『PSO2』をプレイしているプレイヤーとの差も気がかりなところ。ですが『PSO2:NGS』の方では、全員がレベル1からのスタートになっており、本家『PSO2』から育成に関する引継ぎは不可能になっています。CBTでも、上級者が一人で暴れているような場面はなく、全員で協力して戦闘をすることが多くありました。
逆に引き継げるものとしては、キャラクタークリエイト関連が多め。装備も引き継ぎは可能ですが、性能が『PSO2:NGS』向けに調整されている他、レアリティの高い装備は特定のレベルに到達するまで装備できない場合があるようです。
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現行のハード向けに生まれ変わっているだけあって、『PSO2:NGS』は新作と呼んでも差し支えない作品に仕上がっています。マップの広さや戦闘も小難しい部分はなく、初心者から上級者、探索好きなプレイヤーでもオススメできます。
第2回CBTの募集も2月2日から実施中。第1回のテストでは『PSO2』のプレイヤーが応募の対象になっていましたが、第2回では『PSO2 』未プレイの方でも応募できます。第1回で参加している場合は自動的に第2回へも参加できるので、改めて応募する必要はなし。
単純にオープンワールドの作品としてオススメできるので、興味がある方はぜひ応募してみてください。