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Resistance: Fall of ManやLittleBigPlanetでも宗教的なトラブルに見舞われたソニーが、信仰に関わる新たな問題に直面しているようです。
インド国内で制作された初のPS2用ソフトとして最近発売されたHanuman: Boy Warriorというゲームが、インド神話の化身であるハヌマーンを主人公として登場させていたため、ヒンドゥー教の指導者らから抗議の声が上がっています。
米国を拠点にするヒンドゥー教のスポークスマンRajan Zed氏は、Hanuman: Boy Warriorのゲーム内容に遺憾の意を表明。いわく、「ハヌマーン神をゲームのコントローラーで操作するとは名誉棄損である」。この声に便乗し、オーストラリアのヒンドゥー教徒も抗議の声明を発表。
「ゲームは大変な冒とくであり、ハヌマーンを信仰する全ての人々とヒンドゥー教徒への恥ずべき侮辱である。(中略)ソニーは、全世界のヒンドゥー信者にこれ以上の動揺を与える前に、直ちにゲームの販売を中止し、この無神経なゲームによって傷ついた人々に謝罪すべきである。」
これ対しSCEヨーロッパも、Hanuman: Boy Warriorはヒンドゥー教神話の実際の文献を基にして開発されており、著名な専門家の意見も取り入れた真面目な内容だと反論を展開。
一方、Hanuman: Boy Warriorについてインドのゲームサイトは、「宗教的な理由ではなく単純にゲーム内容が酷過ぎる」という理由で、ソニーはゲームの販売を中止するべきだと指摘。当のインド国内では誰も気にしていないと伝えています。
(ソース&イメージ: GamePolitics: Hindu Protest Widens Against India's First PS2 Game)
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