従来型の90nmSOIプロセスで生産されている現在のPS3用Cellプロセッサですが、2月に行われるISSCC学会では65nmSOIプロセスで製造されたCellによって、なんと6GHzでの動作が可能になったという論文発表が予定されているとのこと。一方のIntelからは、80ものコアを集積して1TFlopsを超えるメニーコアプロセッサの技術発表もあるそうです。
ISSCCというのはシリコン素子回路に関する国際的な会議で、CPU以外にも半導体技術の最先端の技術論文のほか、CPUだとIntelやIBMといったPCやゲーム機でもおなじみのメーカーによる将来技術の発表がよく行われます。実際今でも記憶に新しい2年前2005年のISSCCでは、それまで名前だけが明らかにされていて[url=http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0325/kaigai01.htm]果てしない噂の渦中[/url]にあったCellが、IBMとソニー、東芝の3社で最初に[url=http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1202/kaigai137.htm]発表[/url]され、以前のグリッドコンピューティングという取りとめもない話から具体的なヘテロジニアスプロセッサという新しい時代のキーワードが電撃的に明らかとなりました。その当時は8SPEで4.5GHz以上の動作が可能といった、プロセッサとしてのCellそのものの技術概要が発表されています。
振り返ってみると、あの頃の発表当時は学会発表されたばかりの先端技術だったわけですが、なんとも時の流れは速いものであれから2年も経ってみれば[url=http://www.amazon.co.jp/SONY-COMPUTER-ENTERTAINMENT-Non-EDI-15762541/dp/B000JJBO2K/sr=1-2/qid=1168019022/ref=sr_1_2/503-6436297-9026365?ie=UTF8&s=videogames]5万円でいつでもすぐに買える[/url]コンシューマー向けプロダクツの一部品に収まっています。
既に今となっては、PS3が夢から現実のものとなったゲームファンにとって、コンピュータ用途のパフォーマンス向上よりも、最新プロセスが採用されたPS3本体はいつ値段が下がるのか、筐体は小さくなるのかといった話の方が、もっとも遥かに気にかかる点なのかもしれませんね。[size=x-small](ソース: [url=http://spong.com/article/11413/New+PS3+Cell+Processor/?d=200701031154&cb=630]Spong[/url] / [url=http://www.tgdaily.com/2007/01/04/isscc_2007_preview/]TGDaily[/url])[/size]