おなじみYoutubeにて、PS3の本体を3台使ってリアルタイムのレイトレーシングを行っている様子を撮影した動画が公開されています。ビデオカードの複数枚セットなんかは既にハイエンドゲーマーにもおなじみですが、実際に複数のPS3をつなげて1枚の画面を分散処理させている様子はなかなか興味深いです。たんぱく質解析の次は、レンダリングファーム!?
レイトレーシングというのは、ゲームなどリアルタイムCGの世界で使われているスキャンライン法とはまったく異なり、よりリアリティのある光の表現が可能になる映画などのコンピュータグラフィックスでは一般的な手法ですが、その為には膨大な計算量を必要とします。
今回のIBM Interactive Ray-tracerと名付けられたコードはLinuxで動いていて、やはり本体のGPUは使わずPS3のCELLだけでレンダリングしているようなのですが、これをIBMのブレードサーバーなどではなく、実際にPS3の本体を複数つなげて動かしているというのが、なんともインパクトありますね。
3台のPS3で頑張ってもまだちょっと重そうな感じですが、プログラム自体はスケーラブルな構成になっており、このまま接続しているPS3の数を増やしていくことで、まだまだフレームレートを向上させることも出来るみたい。
なかなかこれがそのままゲームへと応用されることはないかもしれませんが、コンピュータとしては単価が安いこともあって、どこぞの研究室のラックを埋め尽くしたPS3の山が本当にスーパーコンピュータとして動作する日も近いかも!?
[size=x-small](ソース: [url=http://www.destructoid.com/ibm-ray-tracing-demo-on-three-ps-triples-30793.phtml]Destructoid "IBM Ray-tracing demo on three PS triples"[/url])[/size]
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