ここしばらく、海外ではショップの商品リストから消えたりして存続が怪しくなっていたPS3の20GBモデルですが、どうやら本当に廃止となるみたい。SCEAのスポークスマンが、今日になって公式に答えました。ヨーロッパでは元々無かったりする廉価版、この動きいずれは日本にもやってくるのでしょうか?
SCEAのスポークスマンDavid Karraker氏は言います。
「立ち上げ時、私達のPlayStationファンのさまざまな要求や興味に応じるため、我々は二つの別々のモデルを提供しました。北アメリカでの最初の小売需要は90%以上が60GBへの支持でしたので、我々はそれに応じて生産し出荷しました。消費者と小売業者共に60GBモデルへの圧倒的な需要のため、私達は20GBモデルの提供をここ北米で止めています。60GBのPlayStation 3はより大きな内蔵ハードディスクに加えて、20GBシステムには無い記録メディアスロットとビルトインWi-Fiを特徴とします。消費者と小売業者のフィードバックに基づき、私達は現在の努力をより人気の60GBモデルに集中させることを決断しました。」
海外でも当初から不満の声が根強かった複数SKU展開。Xbox360の方でも同様にコアシステム廃止の噂が燻り続けており、このままいくとWiiが$250(ソフト付き)、Xbox360が$400、(今度のEliteが$480)、PS3が$600と3社の立ち位置はよりわかりやすくなっています。実質Wiiの2倍がXbox360、Wiiの3台分でPS3。
ただ、PS3の場合廉価版でもHDMI端子は付いてますし、ゲームを遊ぶなら問題ないHDDも付いています。足りなければ、差額分でより大容量なHDDを自分で取り替えることすら出来ます。実際のところPS3では言われてるほどの差は無く、魅力的なソフトさえあれば本来はむしろ低価格モデルでいいから、急いで高級機の何倍も大量に捌いて普及ベースを確保したいのが、ゲーム機ビジネスの世界。
結局のところ現在$600で飛びつく人にとっては、$100の違いは大した問題ではないということでしょうか。もちろんメーカーにとっても、より出血価格となる20GBの方が短期的に厳しい存在でもありました。
しかし一方で、発売直後にすぐ飛びつくタイプのユーザーが全部入りを選びがちだからといって、ソニーもMicrosoftもいつまでも高級モデルに構っていては、その実$200ラインで購入する一般ユーザーからはWiiしかないという今の独走態勢を止められない気もしますが…さて各社の次なる一手は!?[size=x-small](ソース: [url=http://kotaku.com/gaming/top/sony-the-ps3-20gb-is-dead-251567.php]Kotaku: "Sony: The PS3 20GB is Dead"[/url], [url=http://arstechnica.com/journals/thumbs.ars/2007/04/12/sony-officially-drops-500-ps3]ArsTechnica[/url])[/size]
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