Rockstar Gamesがまたまた贈る、過激なサイコクライムアクションManhunt 2。来月の発売を前に、そのアクションが一部で話題沸騰、既に[url=http://kotaku.com/gaming/nintendo/florida-ag-looking-into-manhunt-2-266414.php]各方面[/url]からは懸念も寄せられていたこの問題作。イギリスの映倫などにあたるBritish Board of Film Classification(BBFC)は、本日PS2とWii版Manhunt 2の発売を差し止めると発表しました。
BBFCの責任者は、電話インタビューや声明でこんなコメントを出しています。
「Manhunt 2の調査には多くの時間が必要でした。今回の発売差し止め処分は、決して私達が軽々しく考えるようなものではありません」
「委員会のガイドラインに反した部分を取り除くため、私達は可能であればカットや修正しようと試みますが、Manhunt 2の場合、それは不可能なことでした。
そのあまりにも直接的に理不尽な殺人へと駆り立てる、ゲーム全体を延々と覆った雰囲気の無神経さで、Manhunt 2は最近のハイエンドビデオゲームとも違いは明らかです。
一様に続く無頓着なサディズムが、このゲームにおいては、その殺人を助長するようなやり方で繰り広げられているのです」
実際BBFCが関わる今回のような発売禁止措置は滅多にあることではなく、97年の[url=http://www.mobygames.com/game/dos/carmageddon/screenshots]Carmageddon[/url](英Stainless Games開発、日本でも発売されたカーマゲドン。今やすっかり当たり前になった、街中どこでも行けるレースゲームの先駆け的存在でもあったり…)以来の話になるんだそう。
イギリスを含めたヨーロッパ([url=http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=936]ドイツ以外[/url])29ヶ国では[url=http://ja.wikipedia.org/wiki/Pan_European_Game_Information]PEGI[/url]という機関にほぼ統一されてレーティングされていますが、イギリスのBBFCはそのPEGIに審査を委嘱する形をとっており、今回はレーティング自体をManhunt 2に与えず、来月に予定されていた発売がイギリス全土で法的に禁じられるようです。
もっとも、今回の決定を以て即座に発売禁止が確定するわけではなく、今後Rockstar側にも上訴する機会が残されてはいます。10年前の初代Carmageddonの時なんかは、国により通行人がゾンビやロボットにされてしまったことがありましたが(そのイギリスではBBFCと最高裁まで争った末に、ようやく人間に戻す"流血パッチ"が公式リリースされたそうな)、しかし今回の場合は、改変しての発売すら厳しそうな情勢かも…。
世界の各地では、無事リリースに漕ぎつけるまでまだ一波乱も二波乱もありそうな感じですが、ただいまの発売予定は北米で7月10日、(一部を除く)欧州で7月13日となっています。ちなみにPS2とWiiの他、(唯一リージョンフリーそうな)PSP版も同時発売なのですが、今回のところはなぜかお咎めなし。
発売を前にして、ますます箔が付いてしまった格好のManhunt 2。この夏、いろんな意味で世界の話題作となってしまうのは間違いなさそうです。
[size=x-small](ソース: [url=http://kotaku.com/gaming/breaking/manhunt-2-banned-in-uk-270070.php]Kotak: "Manhunt 2 Banned In UK"[/url])[/size]
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