"MOTHER"と聞いてあのRPGをまっさきに連想する方は少なくないはず。糸井重里のシナリオが冴えるゲームで、コアなファンからライトなファンまで、まさに「おとなもこどももおねーさんも」楽しんだゲームです。海外ではSNES(スーパーファミコン)でマザー2のローカライズ作品が[b]Earthbound[/b]として発売されたのですが、Mother3は依然としてリリースされていません。そもそもファーストのマザーからして翻訳を含むローカライズが終了していたのにもかかわらず、NESからSNESへの移行期において頓挫したという歴史があります。その結果としてマザー"2"がEarthbound"1"としてリリースされました。
マザー3が、海外でのローカライズの時のようにニンテンドー64を含むハードの変更の波で発売が遅れ、ついに発売されたハードがGBAだったこともあるのか、現在のところローカライズは予定されていないようです。というよりもまだリリースされていなかったことにちょっと驚き。GBAでリリースしたことが作品の質を落とすことにはなってはいませんが、やはり現段階でGBAで新作を販売するというのは難しいのかもしれません。そういうことも影響してか、海外では[url=http://kotaku.com/gaming/mother/rumor-mother-trilogy-coming-to-ds-187542.php]Mother Trilogy Coming to DS[/url](マザーの3作品がまとめてDSで登場!)なんて噂もありました。
そんな感じで、今もなおリリースの無いマザー3の海外版。米国の最大ファンサイト[url=http://starmen.net/forum/?t=msg&th=33499]Starmen.net[/url]ではこの状況に対して大規模なキャンペーン運動が始まっている(開始日が2007年の5月13日=マザーズデイ!)とか…。その内容というのがこちら。
・Earthboundのファンアートやポスターを封筒に入れ、任天堂に郵送しまくる。
・ネット上でEarthboundを喧伝しまくる。
・マザーの新作への要望を任天堂に電話しまくる。
DSでマザー3を発売してもらうことが目標のようで、上記のような運動を組織的に行っているそう。電子メールでは無く、形のあるメールを使うことで、削除を容易に行わせないといった狙いもあるようです。海外サイトではこれを概ね肯定的に捉えていて、「古風だが悪くない行動主義」といった評価をしています。
日本でもこうしたことがたまーにあります。どちらもファンの熱い思いがこもった運動ですよね。国内ではなんとなくDSでの『マザー・トリロジー』はありそうな気もしてきますし、その一方で、スマブラ最新作『大乱闘スマッシュブラザーズX』でネスが参戦するのかどうかも気になるところ。海外でもこれだけ熱心なファンがいるので、任天堂がDSでのリリースを検討する、といった目標の達成が見られる日が来るかもしれません。
[size=x-small](ソース:[url=http://www.siliconera.com/2007/06/28/earthbound-fans-don%e2%80%99t-quit-they-demand-mother-3/]Siliconera: Earthbound fans don’t quit, they demand Mother 3[/url])[/size]
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