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使い慣れたUSBキーボードとマウスの操作はもちろん、ユーザー作成MODまで共通して利用できるPCとPS3版のUnreal Tournament 3。そうなると最後に気になるオンラインの対戦環境ですが、IGN傘下のGameSpyと開発元のEpic Gamesは、同社のUnreal Engine 3にGameSpyのオンラインサービスを組み込むパートナーシップを発表しました。
PCのFPSファンにはお馴染みGameSpyの技術は、以前から任天堂Wi-Fiコネクションのプラットフォームとしても使われていますが、その機能は単なるマッチメイキングサービスに留まらず、フレンドリストやインスタントメッセージといったコミュニティのためのミドルウェア、ゲーム内やWebブラウザからのリーダーズボードやトーナメント機能まで広く含まれています。
[url=http://gamersreports.com/news/6347/gamespy-and-epic-games-announce-agreement/]今回のプレスリリース[/url]によると、両社の提携により既にUnreal Engine 3のラインセンスを持つデベロッパーが、こうしたGameSpyのテクノロジーをPCとPS3で共に利用可能になり、クロスプラットフォームのゲームプレイやシームレスなオンライン環境を実現するとのこと。
実際にハードの垣根を越えた対戦や実装される機能の差異については不明なものの、既にUnreal Engine 3を使って開発中の[url=http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=3014]Brothers in Arms: Hells Highway[/url]や[url=http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=2005]Turning Point: Fall of Liberty[/url]では、ネットワークにGameSpyの機能を利用しているそう。これまではサードパーティによってオンラインの実装形式がまちまちだった他のPS3タイトルでも、今後はPCと透過的に扱えるGameSpyを利用してくるケースが増えるかもしれませんね。
オフィシャルなPLAYSTATION Network自体との兼ね合いや、標準コントローラのゲームパッドとマウスでエイミング勝負したら、凡そ勝負にならなそうなところは依然として難しい問題で今回は触れられていませんが、クロスプラットフォーム対戦も含めまずは大作のUnreal Tournament 3で、Epic自ら実例を示してくれると海外サイトでは見られてるようです。
コンソール機ではFPSの対戦であっても、P2P型やゲームプレイ兼用ホスト形式のマッチングがほとんどでしたが、今後はこれまでにない大人数対戦を実現する快適なPCのサーバへPS3からアクセスしたり、逆にコンパクトなPS3本体をお手軽なデディケイテッドサーバーとして解放して、そこへPCユーザーが集まるようなことだって今後は可能になるのかも。
海外PCゲーマーにはどちらももう10年来の長い付き合いになる、定番のEpic製ゲームエンジンとGameSpyサービスが互いに手を結んだ今回の強力タッグ。彼らの技術が、ついに家庭用ゲーム機にまで当たり前に使われる時代がやってきそうです。
[size=x-small](ソース: [url=http://www.joystiq.com/2007/08/15/gamespy-tech-unreal-engine-3-crossplatform-ps3-and-pc-online/]Joystiq: "Gamespy tech + Unreal Engine 3 = crossplatform PS3 and PC online play"[/url])[/size]
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