日本では残念ながら未公開のこのCMですが、海外ではアンリアルな実写映像としてあまりに有名なこのCMをモチーフに、リアルタイムデモを行うという非常にアクロバティックでインパクトの高いデモンストレーションに、やはり海外のデベロッパはアピールが上手だなぁと関心させられました。
肝心の映像の方ですが、Crysisのリリース前から見られたテクニカルなデモ映像よりも特に新しい技術アピールは見られません。オブジェクトモーションブラーと被写界深度、物理演算、CryENGINE2の非常に優秀なスカイライトレンダリングとHDR等、潜在スペックでこれくらいの事はできるんだよという、GDCというイベントの性質を考えるとこれ以上なくミドルウェアとしての訴求を実現しているのではないでしょうか。
実際に並べて見てみると元映像の非現実的な感じまで表現されているのにびっくりします。(例えば比較映像では11秒〜の1シーン)そしてやはりCryENGINEの空気感は抜群ですね、オブジェクトのディティールに目を凝らさないと、ほとんどこれがCGだとはわかりません。また、元映像側のスーパーボールは透過性がある物質で、表面の内側で光が拡散反射するので柔らかな光をまとったような質感になりますが、CryENGINE2のデモでは質感よりもオブジェクトを球から3Dでよく利用されるプリミティブなティーポットに差し替えることで、物理演算のインパクトを効果的に、手っ取り早くアピールするようシフトしています。
さすがに質感まで詰めたオブジェクトをここまで大量に転がすのは無理かと思ったのですが、解像度の高いデモ映像を見たところ色違いのみかと思われたティーポットは複数の質感が用意されているようで反射マップがある物からSSS風或いはフレネル反射っぽい質感の物も見られます。うーん……改めて恐るべしCryENGINE2!
ミドルウェアとしてのNEWSも色々聞こえてくるCryENGINE2、そう遠くない数年のうちミドルクラスのPCでもこのレベルのリアリティであんなゲームやこんなゲームが!楽しめるのかと思うと少し怖くもあり楽しみでもあり、なんだか感慨深いですね。
【関連記事】
海外レビューハイスコア 『Crysis』
強すぎて勝てません!『Crysis』に登場する最強の生物……?
発売目前!『Crysis』のびっくり高品質カスタムマップが登場
発売まで2週間!『Crysis』のイカしたTVコマーシャルが公開
期待のFPS『Crysis』がゴールドに、発売は11月16日!
FPSer必プレイ!『Crysis』シングル体験版が一斉公開
次世代エンジンに触れてみよう!CryEngine2技術ムービー
期待のFPS『Crysis』必要動作環境が発表、DX9とDX10の比較画像も
開発過程も分かる?『Crysis』で活用されるCryEngine2の22分ビデオ
Crysisの関連記事をGame*Sparkで検索!
(C)Crytek All Rights Reserved.