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※UPDATE4 (2010/6/10 2:10): 当初、Bleszinski氏の発言だとされていた「日本は米国の技術に追いつけない」という一文は雑誌の誤植で、実際にはインタビュアーの質問の一部だったことが明らかになりました。詳しくはこちらの記事を参照。
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今年4月には日本にも進出を果たしたEpic Gamesですが、同社のゲームデザイナーCliff Bleszinski氏が、「日本のメーカーは米国の技術に追いつけない」とする発言をしたそうです。
Xbox World 360 Magazineのインタビューで、韓国や日本、中国市場への展開を問われたCliffy Bは、「問題の一つは、技術的に日本が米国に追いつけないことです」と回答。膨大な予算を投じて自社エンジンを開発するよりも、Unreal Development Kitを使えば、より少ないコストで良い作品をすぐに作れるとする趣旨の発言もしています。
また、日本では家庭用ゲームの市場が衰退しつつあると警告。コンソールゲームを遊ぶユーザーが減り、「かなり奇妙な」モバイル型の情勢に移行しているとの見解を述べています。(ソース: CVG: 'Japan can't keep up with US tech' - Cliff B)
※UPDATE (2010/6/9 15:20): 今回のCVGの報道について、Bleszinski氏は「日本が米国の技術に追いつけないとは一切言っていない」と自身のTwitterで否定しました。また、素晴らしい見た目の発売済み・未発売の日本産タイトルがたくさんあり、それらの開発者に最大限のリスペクトを捧げると伝えています。
※UPDATE2 (2010/6/9 19:15): 「ウェブサイトは誤った引用文を掲載して掲示板で争いを誘発し、トラフィックを生み出して利益を得ている」と非難したBleszinksi氏のTwitter投稿を受け、ソースのCVGではXbox World 360 Magazineに掲載されたという同氏のインタビュー原文を掲載しています。その発言内容は当初CVGの記事で伝えられていたものとほぼ同じで、同サイトはXbox World 360 MagazineがBleszinksi氏の発言を誤って引用した可能性に言及したものの、詳細は分からないとしています。
※UPDATE3 (2010/6/9 20:20): 以下、Xbox World 360 Magazineのインタビュー原文。
日本のゲーム業界について意見を聞かせてください。
“そうですね、まだ素晴らしい作品や成功している作品はありますが、ここ5年から8年の間に欧米のデベロッパーが勢力を伸ばしており、根本的な変化が起こりつつあります。そして問題の一つは、家庭用ゲーム機を遊ぶ日本のユーザーが以前のようにたくさんいないことのように思えます。それらは全てちょっとおかしなモバイル型デバイスに移行しているのです”
Epicは日本や韓国、中国の市場に向かう計画はありますか?
“問題の一つは、厳密に言えば日本が米国に追いつけないことだと個人的に考えています。Unreal Development Kitを使えば彼らに恩恵はあるでしょうか?正直なところ、この話は全く私の担当分野ではありません。これはEpic Gamesの戦略的な決定で、ミドルウェアを使った解決策を世界中のデベロッパーに提供し続けることなのです。私の担当分野は「Ooh、楽しいゲームを作ろう!」です。
しかし確かにこれは戦略的な動きです。日本のドアをノックしてこう言います「ねえ、もしこれ(UDK)を使えば、自社のエンジンを開発するコストをかなり軽減して、さらに良いゲームを少ない予算ですぐに作ることができますよ」そういう単純な話です”
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