TGS 10: 結婚や出産も！モリニュー氏が初披露した『Fable III』のCo-opプレイシステム

東京ゲームショウのマイクロソフトブースでは、Zレーティングコーナーで日本語バージョンがプレイアブル展示されたFable III(フェイブル3)。一方、会場近くのホテルの一室では、ひそかに来日していたピーター・モリニュー氏が、一握りの記者を前に本作のCo-op(協力)プレイシステムを初めて披露。二人のスタッフが別々のモニターで自分のキャラクターを操作するという形でデモンストレーションが行われ、モリニュー氏がその特徴を一つ一つ丁寧に解説してくれました。

Fable IIIのCo-opプレイは、ゲスト的な存在でしか他のプレイヤーの世界に入れないなど制限の多かった前作のシステムを大幅に改善。プレイヤーはシングルプレイモードで育てたキャラクターの姿と装備のまま（もちろん犬も連れて）フレンドの世界へ足を踏み入れることができ、キャラクターの運命すら変えてしまうダイナミックなシステムが採用されています。

まずモリニュー氏が「最も興味深い」と自負したのは、キャラクターの容姿だけでなく彼らが住む世界の様相さえもプレイスタイルに合わせて変化していくという要素。プレイヤーは画面上に表示される「オーブ」を使ってフレンドの世界に移動することが可能で、全く同じマップ上でありながら、緑の生い茂る明るい景色だったり、あるいは工業的などんよりした風景だったりと、二つの画面には雰囲気の大きく異なる世界が映し出されていました。

次に紹介されたのは、好きなアイテムをフレンドにプレゼントする要素。他のプレイヤーから贈られたアイテムは、聖なる間で受け取った後に着替え室(インベントリー画面)で装備することも可能。画面上では、スカートをプレゼントされた男性キャラクターが少々おバカな見た目になってしまい、記者の笑いを誘うシーンも。

モリニュー氏によると、プレイヤーはゲームのあらゆる地点で他のプレイヤーの世界に入れるとのことで、実際に二人のキャラクターが一緒に敵と戦うシーンも確認。さらに戦闘や冒険を共にできるだけでなく、様々な感情表現や行為を交わせるようになっており、デモでは(スカートを履いた)男性キャラクターが「ヒャッホー！」と叫びながら女性キャラクターの背中に馬乗りになるという非常に下品な行為も実演。これには通訳担当者も爆笑の様子でした。

そしていよいよ披露されたのは、二人のプレイヤーが結婚を迎えるシーン。相手のプロポーズを承諾することでキャラクターは結ばれ、その瞬間に両者がこれまで集めた所持ゴールドは共有財産に。それぞれ予算の異なる3種類の結婚式から一つを選び、式をあげることになります。デモでは最も予算の少ない「Muddy Wedding(格安結婚式)」が選ばれ、川辺でささやかに行われる挙式のカットシーンを見ることができました。

この後二人のプレイヤーはマップ上から住む家を探し、「家族」として新たな人生を歩むことに。セックスをして子供を授かったり、ベビーシッターを雇ったり、あるいは不倫や離婚をしたりと、現実の結婚生活を思わせる本当の意味での「協力プレイ」を体験することができるようです。

尚、この協力プレイはゲーム後半に存在するという「王政パート」でも継続されるかを筆者が質問したところ、モリニュー氏からは「王になった後のストーリーはサプライズとしてとっておきたいため、今は明かすことができません」との回答が。但し「王になった後の世界は間違いなく大きなサプライズです」と今後の情報公開に期待せずにはいられない発言もありました。