カウンセラーのPeter Smith氏は、「困難を抱える人の大半は10代から20代前半の人たち」であり、「中には、ギャンブル依存症やアルコール依存症に似た兆候を示している人もいる」という見解。昨年から収容療法によるリハビリを始めており、今の施設がGamCare(ギャンブル関連企業によって設立された、ギャンブル依存症に対するカウンセリングを提供する施設)のようになりうると話しています。
記事ではゲーム依存になった結果、数百ポンドの借金を背負い、大学中退となってしまった20歳の青年の事例を紹介。彼は「今日はゲームをしないでおこう、と思っても身体が言うことをきかなかった」「困っていたけど、どこに助けを求めればいいのか分からなかった」と、依存に対するカウンセリングを必要としていたことを伝えています。
BACP(英国カウンセリング&セラピー協会)のPhillip Hodson氏は「ビデオゲーム産業は、ユーザーの健康や社会福祉の観点から、ゲームプレイにおける習慣性の影響を研究すべき。と同時に、明らかに悪影響を受けている人々に対するカウンセリングサポートも提供する必要がある」との発言をしています。
これに対しUKIE(ゲーム産業関連組織)のAndy Payne氏はゲーム依存症に医学的根拠が無いと反論。「“addiction”というワードは感情的に過ぎる。もし(人々がなぜ依存しているか証明されている)臨床的依存について議論するならば、我々はその証拠と研究結果を見なければならない」とのコメントを発表。一方で「私はさらなる研究は必要だと考えている」「もし問題を抱える人がおり、それを我々が解決できるなら、それについて前向きに取り組むべきだろう」との意見も述べています。
現時点では、ビデオゲーム(及びコンピュータ)依存症は、ギャンブル依存症やアルコール依存症のように病気とは認定されていないとのことですが、アジア圏でも特にオンラインゲーム依存症は社会問題化しています。今後は、例えば中国のような国家主導ではなく、ゲーム産業自らが何らかの施策を行っていくことも検討されていくのでしょうか。(ソース: Newsbeat: Counsellors call for more help for gaming addicts, イメージ: Flickr)
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