スウェーデンのネットワーク技術会社PikkoTekkは、1,000人のプレイヤーが参加可能なオンラインFPSを開発している事を明らかにしました。コンセプトを示すトレイラーも公開されています。グラフィックやアニメーションのクオリティはともかくとして、PikkoTekkは1,000人でのプレイを可能にするサーバーシステムの構築に力を入れているようです。

詳しい技術についてはこちらのPDFにて解説されています。ゲームに参加するプレイヤーはまず“Pikkoサーバー”に接続して認証を行い、その後ゲームロジックや物理演算を行う“セルサーバー”に接続します。
セルサーバーは携帯電話の基地局のように複数用意されており、それぞれが1つの大きな仮想世界の一部分を担っています。そしてプレイヤーは複数のセルサーバー間をシームレスに移動できるのだそうです(内部的にはセルサーバー間の移動をPikkoサーバーに伝え、プレイヤーに分からないよう切り替え処理を行う)。
ゲーム技術が進化したとはいえ、現在流通するFPSでのオンラインプレイ最大人数は平均して24〜32人、多くても256人が限度。それが1,000人でプレイ可能となると夢も膨らみますね。現在PikkoTekkは1,000人FPSで世界記録を達成するためのイベント実施を目指して開発に励んでいるとの事。今後の続報にも期待しましょう。
(ソース: Rock, Paper, Shotgun, ビデオ: Vimeo)
【関連記事】
『Battlefield 3』のマルチプレイヤーは技術的には256人まで対応可能−DICE
Bungie: MMOファーストパーソンシューター開発中の話は“ジョーク”
SOEのスパイアクションMMO『Agency』は2011年後半にリリース
PlayStation Moveに対応した『MAG』ゲームプレイ映像