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グラスホッパー・マニファクチュア開発、角川ゲームスより6月14日発売予定の新作ゾンビアクション『ロリポップチェーンソー』を、一足早くプレイしたレポートをお届けします。なお、今回プレイしたのはXbox 360版プレミアムエディション(Z指定バージョン)となります。
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プレイヤーはチアリーダーでゾンビハンターの末裔でもあるジュリエットを操作し、突如学園に現れたゾンビたちをなぎ倒しつつ事件の真相に迫ります。と言っても「友達がゾンビになっちゃったけど殺せない」などというゾンビものにありがちな葛藤や、「よくも○○を殺したわね!」的なドロドロした展開は全くありません。
首だけになってジュリエットの腰からぶら下がっているボーイフレンド、ニックとのほのぼのとしたやりとりをはじめ、破天荒なジュリエットファミリーや強烈なキャラクターたち、コミックタッチでポップな色使いのグラフィックなど、ゾンビものであるという点を除けばとにかく明るくどこかのどかな雰囲気が一貫して保たれているのが印象的です。
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ボーイフレンドというよりマスコット的ポジションのニック。2人のとぼけたやりとりは必見!かも?
登場する敵は全てゾンビで余計なクリーチャーがほぼ登場しない点はゾンビものとして好印象。舞台となる学校名「サン・ロメロハイスクール」を始め、ゾンビ好きなら思わずニヤリとするネーミングも光ります。もっとも、ゾンビが走る点に関しては学校の方針にはそぐわないかもしれませんが、そこはゲーム性を重視して目を瞑るべきでしょう。
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ただのゾンビと侮るなかれ。そのバリエーションはなんと30種類以上!
ゾンビだけでなく、音楽と大きく絡めてあるのも本作の特徴。ボスキャラは全てパンクやメタル、サイケ、ファンクなど音楽ジャンルに関連付けてあり、また、ゲーム中で入手できるミュージックを集めることで自分好みのBGMを再生しながらプレイすることができるなど、音楽に関してのこだわりは相当なもの。ステージに散りばめられた音楽ネタからボス戦を想像しつつ進めるなんていうのも、本作ならではの楽しみ方です。
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ファンクゾンビ・ジョーズィーとの戦いは80年代テイスト満点
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ロックゾンビ・ルイスの武器はブレインデッド社特製ギター兵器『ノスフェラトゥ』
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戦闘は威力の高いチェーンソーアタック、機動性に優れるチアアタック、這いつくばるゾンビなど下段攻撃のローアタックの3種類があり、これらにジャンプを組み合わせることでコンボが発動します。シンプルなコンボばかりなので覚えやすい反面、複雑なアクションを必要としないため上級者には少し物足りないかもしれません。コンボやジュリエットのステータスなどは、ゾンビを倒すことで獲得できるメダルを使いショップで購入して増やすことができます。
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ショップ『CHOP2SHOP』ではコンボやステータスUPアイテムの他、
コスチュームやBGM、アートコレクションが購入可能
ステージの進行にアクションスキルを要求するような局面はほぼないため、ジャンプアクションなどが苦手でも詰まることなく進められます。その分QTEが頻繁に出現し、失敗すると即死亡するシーンが多いのは場合によってはストレスになる可能性も。それに加えて頻繁に出現するボタン連打の判定が少しシビアで、筆者はこれで失敗しリトライのループにハマることが何度かありました……。
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純粋なアクションゲームとして見た場合の難易度はやや低め。代わりにゾンビの首を飛ばしてゴールの得点を競うゾンビバスケットや、ゾンビの上をタイミング良くジャンプして進むゾンビウォークなど特殊なアクションイベントはかなりバラエティ豊富。ゲームを進めると使えるようになる高速突進モードのチェーンソーダッシュや、遠距離射撃が可能なチェーンソーブラスターなどの比重が大きめなことからも、アクションだけに特化しない総合的なゲームとして、爽快感重視で楽しむのが本作のスタイルと言えそうです。
とは言っても難易度が上がるとそれなりに骨太なプレイが要求されます。単にゾンビが固くなるだけでなく、ゾンビやアイテムの配置も異なるため低難易度でクリアしたからと言って一筋縄ではいきません。また、レアアイテムをアンロックするためのメダル稼ぎを意識すると、メダルボーナスを獲得するため意図的にゾンビをまとめて倒すスパークルハンティングを発動させる必要があり、この点もやり込み要素としては十分。
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スパークルハンティングが決まるとド派手な演出が炸裂
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ステージに合わせたミニゲーム風イベントも豊富。まるで懐かしいあのゲームみたいなものも…
ストーリーモードのボリュームは普通にプレイしてクリアまで6〜8時間前後と決して多くはありませんが、ショップなしリトライ不可のランキングモードや難易度別の挑戦、コレクタブルアイテムの収集、別コスチューム別ボイスでのプレイなど、全体的に周回プレイ前提のつくりとなっているため、雰囲気にハマればとことん楽しむことができます。
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プレミアムエディションと通常版という、レーティングの異なる2パッケージで同時発売される本作。今回プレイできたプレミアムエディションでは、マイルドな「KIRAKIRA Ver.」と海外仕様のバイオレンスな「ZAKUZAKU Ver.」の2種類の表現方法から選択してプレイすることができます。
「KIRAKIRA Ver.」では、画面に付着する血痕や流血表現、ゾンビの首が飛ぶ描写などがカットもしくはキラキラエフェクトに置き換わります。しかしゾンビの部位切断描写などはそのままなので、全くグロくないわけではありません。表現がマイルドだからと言って迫力不足には感じず、むしろ「KIRAKIRA Ver.」のほうがゲームの雰囲気に合っているとも言えます。コスチュームを変えるように表現を変えて楽しめるのは面白いところです。
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ゾンビの切断面から飛び散るキラキラエフェクトのインパクトはかなり強烈
同じくボイスも2種類の日本語ジュリエット/ボスボイスと英語から選べ、これを変えるだけでかなり雰囲気が変わります。舞台設定からして英語も捨てがたいのですが、戦闘中だろうと常に会話が続く本作では字幕を追い続けるのは難しく、しっかりと会話を楽しみたいのであれば、少なくとも初回は日本語でプレイするのがオススメです。
全25種類とかなりの種類が用意されたコスチュームを変えてプレイするのも楽しみのひとつ。きわどいものから着ぐるみ、セーラー服など和風のものまでバラエティ豊かで、つい毎回違うコスチュームでプレイしたくなります。
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コラボコスチューム『毒島冴子』(学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD)
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コラボコスチューム『ハルナ』(これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド)
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コラボコスチューム『魔乳千房』(魔乳秘剣帖)
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プレミアムコスチューム『貝殻ビキニ』(Xbox 360)
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メニュー画面の使い勝手の悪さやロードの多さとタイミング、一撃死QTEなどシステム的に数々の惜しい面があるのも確かですが、それを補うように全てが「バラエティ豊か」なのが本作の最大の特徴です。単調な戦闘アクションが続くことはなく、次々と起こる特殊イベントや趣の異なるステージで、繰り返しプレイすることを飽きさせないような工夫が随所に見られます。これは膨大に用意されたコスチューム、ボイスや表現が選択可能なことからも言え、そこに本作最大の特徴である「ユルくてハッピー」な独特の雰囲気が加わり、他のゾンビアクションとは一線を画したオンリーワンの魅力を放っているのは確かです。ゾンビなのに、アクションなのに、なんだか和やかな気分になっちゃう、そんな本作のハッピーさを、是非体験してみてください!
(C) KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE
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