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Eurogamerなどが先週掲載したPC版『Dark Souls: Prepare to Die Edition』のプレビューで、家庭用版と同じ1024x720のフレームバッファを使用している点や30fps固定という仕様が明らかになり、海外ゲーマーから批判が相次いだ問題で、新たに別のゲーム開発者からは移植の背景を分析する意見まで飛び出しています。
これはカナダのスタジオCapybara GamesのプログラマーCharles Randall氏が自身ブログに投稿したもので、なぜフロム・ソフトウェアがこのような仕様の移植に決定を下したのかを、コンソールのPC移植における様々な問題点の解説も含めながら(あくまで推測の範囲内で)分析を展開。
記事は長文に及び技術的な話が中心のため全てを紹介できませんが、重要な点として同氏は、海外では(例えコンソール専用タイトルであっても)大部分のゲームがPC上で開発されているのに対し、日本では基からコンソールで開発されることが多いため、一般的なPC移植と状況が全く異なったと指摘。実際に日本のPS2タイトルなどがPCに移植された前例がほとんどないことも理由に挙げられています。
Randall氏は「現段階でDark SoulsのPC版が(コンソール版)よりも良いと信じられる理由はない」、「コンソール版をプレイ済みで、PC版の仕様を見て買うのを止めた人を責められない」などと結論付けた上で、「PC版はフロム・ソフトウェアがゲーマーの嘆願を聞き入れなかったら存在しなかったものであることは忘れるべきでない」と述べています。
一方、海外のゲームファンからはやはり不満の声が後を絶たないようで、「今回のプレビューの反響を見て延期すべき」、「専門のPCデベロッパーに外注をすれば良い」、「発売後のグラフィックModに期待するしかない」といった意見が出ているようです。
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尚、PC版『Dark Souls: Prepare to Die Edition』はフレームバッファが1024x720に固定されているものの、モニタサイズに合わせて解像度をアップスケールさせることは可能で、アンチエイリアスやモーションブラーのオプションも用意されています。
『Dark Souls: Prepare to Die Edition』はGames for Windows LIVEとSteamを対象に海外で2012年8月24日発売予定。国内では『DARK SOULS with ARTORIAS OF THE ABYSS EDITION』としてPC/PS3向けに10月25日発売予定です。(ソース: Bluh.org: Dark Souls PC Controversy: An Analysis via Forbes, NeoGAF, イメージ: Eurogamer)
※誤字脱字を修正しました。
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