Foxconnは家電製品の受託生産を行う台湾の企業で、主に中国国内でWii UやiPhoneなどを製造しています。受託生産では世界最大の企業グループですが、近年は労働者の自殺によって厳しい調査が行われたり、労働者による暴動が起こったりと、難しい労働問題に直面している企業でもあります。
同社によると内部調査の結果、中国・煙台市にある同社工場で、14歳の少女が「インターン」の名目で雇用されていたことが判明しました。中国国内では16歳未満の就労は禁止されていますので、今回の雇用契約は違法なものになります。新華社通信によると、同社では19,000人分の労働力不足を補うために、このような施策を行っているとのこと。
「今回の件に関しては、全ての責任は我が社にあり、このような行為をした児童に対して深く謝罪します。また、このような雇用はFoxconnのポリシーにも反しており、問題となっている児童は即時、学校などの教育機関へと戻す措置をとりました。今後の調査を通じて違反行為に責任のあったフォクスコン従業員が発覚した場合は、直ちに解雇する」とFoxconnは声明を発表しています。
さらに、新華社通信は匿名の情報として、今回発覚したインターンシップの名の下に違法就労をしていた児童は56名にものぼると報じています。なお、このインターンシップで働いている人数は全従業員120万人対して2.7%を占めるとされています。
なお、今回の件に関して、任天堂はIGNに次のような声明を発表しています。
“現在Foxconnと連絡をとり、事実関係を調査中です。我々にはグローバル企業として責任があり、部品調達から製造、そして労働環境がそれぞれ倫理規範に則ったものであると約束します。私たちは、製造、流通、販売の全てにおいて、社会的責任を持続的に実現することを確実にするために、2008年に部品調達におけるガイドラインを策定しました。フォックスコンを含む全てのパートナー企業に、関連法律や国際的な基準や指針に基づくガイドラインに従うように求めていました。もし、我々のパートナーがガイドラインに違反するような取り組みをしていた場合は、任天堂の方針に従ってそのような行為を是正するよう求めていきます。その他の任天堂のCSR活動についてはこちらをご参照ください”
(ソース: IGN)
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