開演と同時に本作のトレーラー映像が大迫力の大型スクリーンに映し出され、その映像美を再確認することができました。


上映後、間もなくスクウェア・エニックスの小林大介プロデューサーが登壇し、会場に駆けつけた事前応募の当選者200名、そして同時に公開されていたニコニコ生放送の視聴者に向けて、「本作には大変多くの要素が詰まっていて、発売日までに仕上げられるか不安でしたが、無事に発売することができます。本当に面白い作品になっているので、ぜひご期待下さい」と語りました。
そして、本作の開発を手がけたTreyarchのシニアプロデューサーであるパット・ドゥワイヤー氏が登壇し、ローカライズディレクターを務めたスクウェア・エニックスの塩見卓也氏の通訳で本作のシステムについて説明がありました。


まずは本作の軸であるシングルプレイの「キャンペーンモード」について解説がありました。このモードでは2025年の近未来と1980年代の舞台が登場しますが、過去のシリーズ作品をつなぐ非常に重要なモードになっています。特に近未来においては、実際に人間が開発できるような兵器を登場させたということです。実際に作品中にはアタッチメントとしても装着可能な、遮蔽物の裏側にいる敵を視認できるようにする武器が登場します。この技術は現在空港のセキュリティにも使用されているということで、近未来の作品とはいえ、単なるSFではないリアリティのある設定をつくりあげたということです。ちなみに、これらの兵器はキャンペーンモードのみならずマルチプレイヤーモードにも登場します。
また、パット氏はストーリーにも力をいれ開発に当たったと語り、シナリオは前作に引き続きデヴィッド・ゴイヤー氏に依頼、単なる悪役ではなく「よりパーソナルで魅入られるような悪役を描く」ことを目標にしたということです。本作にはラウル・メネンデスという悪役が登場しますが、プレイした後には「彼に共感する人もいるかもしれない」というほどに魅力的なキャラクターになっています。
そして、キャンペーンモードのもう一つ重要な要素が「プレイヤーの行動によりストーリーが分岐していく」という点です。また、本作から新たに導入された「ストライクフォース」というモードにも注目してほしいということです。このモードはプレイするもしないもプレイヤー次第。こちらもプレイする・しない、成功・失敗によってシナリオが変化していきます。従来のキャンペーンモードとは全く異なるものになっているということです。


お次は吹き替え版の声優陣として、主人公デヴィッド・メイソン役の藤真秀さん、ラウル・メネンデス役の白熊寛嗣さん、アンダーソン役の竹達彩奈さんらが登場し、「キャンペーンモード」のデモプレイが行われました。
藤さんは外画を中心に活躍されており、ゲームにはあまり出演したことがないということですが、「このような大作に出演できて、本当に光栄です。ものすごく興奮しました」と語りました。今回敵であるラウル・メネンデスを演じた白熊さんは、比較的悪役を演じることも多く「楽しく演じることができました。大変満足しています」と話していました。
その後はアフレコで苦労した点や、聞き所の話がされました。今回皆さんが最も苦労した単語は「敵迫撃砲(てきはくげきほう)」だったとか。また、竹達さんは吹き替えのゲームの収録が初めてだったということで、すごく緊張したということですが、「普段言えないような、汚いセリフも思いっきり言えたので、すごく楽しかったです。思いっきり叫びました!」と新たな一面も見つけられたそうです。
ここで、またスクリーンに映像が流され、声優の皆さんはその迫力に感動した様子でした。竹達さんは映像を見て「『コール オブ デューティ』のプレイヤーだったので、すごくワクワクしました。早くやりたくてしょうがないです」と感動もひとしおだったようです。


ここで、キャンペーンモードに登場する2025年のLAステージでデモプレイが行われました。大画面スクリーンで見ると、改めてその迫力に驚きます。
その後は、再度登壇したトライアークのパット・ドゥワイヤーシニアプロデューサーが語ったゾンビモードの魅力についてご紹介します。
「前作よりさらにボリュームが増えた」というゾンビモード。キャンペーンモードとはうってかわって、多数のゾンビが押し寄せてくるモードで、前作同様に生き延びることを目的とした、「サバイバル」そして、今作から追加される「グリーフ」に加え、ストーリー要素とオープンワールドの要素も付加し、「プレイヤー自身がマップを移動しながら、アイテムを組み立てたりしてゾンビと戦っていく」という「トランジット」の紹介もありました。会場のムービーではバスに乗って新たなマップへと進んでいく様子も公開されました。


ここで、トランジットに登場するキャラクターの吹き替えを担当した、 ラスマン役の高橋研二さん、クロエ・リンチ、ミスティ役の植田佳奈さん、そしてファリド、マールトン役の岡林史泰さんが登壇、ストュリンガー役の白熊寛嗣さんはキャンペーンモードに引き続き登場となりました。
岡林さんはアフレコの印象を尋ねられると、開口一番「いやぁカオスでしたね(笑)」と一言。海外版の声優さんが、決められたセリフの分量をはるかに上回る量を喋っており、アドリブの連発となったということで、そこにも注目してほしいとのことでした。白熊さんはキャンペーンモードのラウル・メネンデスとは正反対の役を演じ、「超気持ち良かった」ということ。また、ストュリンガーの「ほじくられる」というセリフがいたく気に入ったということで「流行らせていきたい」と意気込み(?)を語りました。
ゾンビモード唯一の女性キャラを演じた植田さんは、「アドリブが多いんですよ。ゲップとかもありました」と驚きの発言。ちなみにゲップは他の方も収録されたそうです。高橋さん演じるラスマンは「豪放磊落な老人で、収録中は常に声を張らなくてはならず、大変でした」と、皆さんそれぞれ苦労もあったとのこと。
声優陣の挨拶が終わると、早速今回から新たに導入された「トランジット」を声優陣がプレイし会場は盛り上がりました。実際にバスに乗って移動する場面や、アイテムを組み立てるシーンなども見ることができました。



引き続き、こちらも大注目の「マルチプレイヤーモード」について、再びパット氏から解説がありました。キャンペーンやゾンビ同様、「大幅に新要素を加えた」とのこと。10のキャパシティから武器やスキルを好みの通りに組み合わせられる「PICK 10」という新システム、マルチに馴染みのないプレイヤーなどが練習するための新モード「コンバットトレーニング」が紹介されました。こちらはBOTだけでなく、他のプレイヤーとも遊ぶことができます。「みんなで楽しくプレイできるので、マルチプレイヤーモードが怖いという方にも導入にオススメの良いモードだと思います」ということです。こちらでも経験値が稼げるので、初心者には心強いモードになっています。
ここで実際にパット氏+声優陣の5名と来場したスクウェア・エニックスメンバーズの中から選ばれた5名がマルチプレイヤーモードの「ハードポイント」で対決。このゲームでは、占拠すべきポイントが一定時間ごとに変わるので、一つの場所に止まらずに新たな場所へ移動しながら戦闘を繰り広げていきます。選ばれた皆さんは、声優陣が設定に時間をかけるのを尻目に、司会の森一丁さん曰く「まるで自宅にいるかのように」設定を進めていました。



さすがに、いち早く本作をプレイしたいという本作になみなみならぬ熱を持つみなさんはさすがに強かったようで、普段もマルチをプレイしているという声優陣の皆さんは歯が立ちませんでした。
マルチプレイの後は、キャンペーンや特典、PS Vitaソフト『コール オブ デューティ ブラックオプス ディクラシファイド』の情報などが公開されました。また、パット氏の流暢な日本語でのメッセージや、スクウェア・エニックス和田社長が「公認フラゲ」と命名した、来場者プレゼントが配布されました。そちらの情報は後ほどの記事でまとめてお伝えします。