事の発端となったのは、今回の事件の犯人が24歳のRyan Lanzaさんであると伝えられた海外の初期報道。この情報を信じた人々がFacebook上でRyan Lanzaさんの名を探り出したのですが、後のAP通信の報道にて銃乱射事件の犯人はRyanさんでは無く、Ryanさんの20歳の弟Adam Lanza容疑者であることが判明しています(Adam容疑者は自殺したと見られ、兄のRyanさんは現在警察により拘留中とされている)。
しかし一方で誤報を信じた人々は、Ryan LanzaさんのFacebookページ(ただし同姓同名で報道などの情報と一致はしているものの、同一人物かは未確定)にて『Mass Effect』が好きなゲームとして挙げられていたのを発見。米国の大手ニュース局Fox NewsがTVニュースにて今回の事件と暴力ゲームとの関連に言及したこともあってか、「暴力ゲームと実生活での無差別暴力は関係がある」、「こんな病的なゲームとゲームを作った人々は追放しろ」、「尊い子供たちがこのゲームをサンタにお願いするわけが無い……神よ社会が働きかける全ての悪から我々を救いたまえ」といった非難コメントが投稿され、『Mass Effect』の公式Facebookページは2千以上ものコメントが寄せられる炎上状態となっています。
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国内外で暴力事件が発生する度に議論や批判の火種となる暴力ゲーム。今年4月にはノルウェーで発生した銃乱射事件で犯人が「『CoD:MW2』などを練習に使った」と語り、実際にノルウェーの大手小売店にて容疑者の青年がプレイしていたと言われるタイトルが取り下げられていました。
(ソース&イメージ: Mashable via Kotaku)
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