アメリカ史上最も凄惨な事件の一つにも数えられる今回の事件は、日本でも繰り返し報道されています。直接的にゲームメーカーには関係のない話のように思いますが、この手の事件でやり玉に挙げられがちなのもまた事実。特に米ライフル協会が発表したゲームの責任を問う声明は大きな話題となりました。
ニューヨークタイムズの報道により、Electronic Artsの人気作『Medal of Honor Warfighter』のホームページに設置されていた、ゲームに登場するライフルやナイフなどのメーカーのリンクが削除されていることが明らかになりました。これらのリンクはパートナー企業のサイトへ直接アクセスできるもので、リンク先では実在する銃などのカタログを読むことも可能でした。ところが、事件後に圧力団体からの非難をうけ、これらのリンクは全て削除。現在は協力メーカーのロゴと社名のみが表示されています。
また、Activisionの『Call of Duty』シリーズも同様に銃メーカーと強い結びつきをもっていると記事では指摘しています。銃メーカー側は、何百万という潜在的な顧客にゲームを通じてアプローチできるという側面もあり、共同でプロモーション活動も行っていますし、米軍は同シリーズを実際の訓練にも使用しています。
ゲームメーカーがこうして、銃メーカーなどとの関係を深めるのには理由があります。一番の理由としては、よりリアルなゲームを作るために、実在の武器を登場させたいとゲームメーカー側が考えているということがあげられています。一部のゲームでは、実在の武器を真似たものや、名前だけを変更したアイテムを登場させることもありますが、先に挙げた大手メーカーが全くライセンスをとらずにそうしたゲームを作ることは、あまりないと指摘。そうした中で、両社の思惑が一致し、協力してプロモーションを行うことも多くなっています。
そうした関係を築き、大ヒット作品を生み出してきましたが、今回の事件で風当たりが強くなってしまったのは紛れもない事実です。Electronic Artsの広報担当者はニューヨークタイムズの質問に対し、リンクを削除した件については「不適切だと思い削除した」と説明しており、今後の両産業の関係になにがしかの変化があるかもしれません。(ソース: New York Times)
【関連記事】
ニュース アクセスランキング
-
『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介
-
【PC版無料配布開始】魔法が自作できる見下ろしアクションADV『ミストラリアの魔術師』Epic Gamesストアにて
-
「やだ…私のゲームまるまるコピーされて売られてる…!?」海外ゲーム制作者、掲示板で告発
-
元『ブルアカ』スタッフ設立ゲーム開発会社、ネクソンの未公開プロジェクト流出の疑いで韓国警察が捜査開始
-
「PS Plus」3月度フリープレイ作品発表!昨年10月発売の『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』、挑戦的ロボゲー『リレイヤー』など3タイトル
-
『ダークアンドダーカーモバイル』タイトル変更の見通し―KRAFTONとIRONMACEの契約終了で
-
『龍が如く8』や『真・女神転生V Vengeance』など人気タイトルが最大80%オフ!「セガ3月ひなまつりセール」開催中
-
ハンター業もいいけど職業シムもね!Steamにてパン屋・釣り・電気技師のシミュレーターが最大95%オフ。90円で始められるパン屋体験
-
発売約1ヶ月前なのに…すでに入手した人物現る『アサクリ シャドウズ』プレイ映像流出にユービーアイ「パッチ適用前なので拡散避けて」
-
Retro-Bitがファン翻訳“盗用”を認める―レトロゲーム復刻版4タイトルで発覚、今後のリリースは一時保留