
2010年にインタラクティブADV『Heavy Rain』を手がけ高い評価を獲得、現在は最新作『Beyond: Two Souls』の開発を続けているフランス・パリのスタジオQuantic Dream。同社の代表的なデザイナーと知られるDavid Cage氏が海外ゲーム雑誌OPM-UKのインタビューに登場し、「続編は創造性と革新性を殺す」という自身のゲーム開発理論を語りました。
「続編は創造性と革新性を殺す。多くの人々は同じ事をやりたがるから、もしどんな物を提供しても、彼ら(ゲーマー)は喜んでそれを買うだろう。答えは非常に簡単で、ゲーマーは革新性に興味が無いパブリッシャーにお金を投資することになる。ゲーマーはパブリッシャーに同じゲームをクリスマス毎に作らせ続けることになるんだ、みんな幸せになるようにね」
Cage氏はQuantic Dreamはそういった創造性を殺してしまう続編では無く、全く新しい物を作ることを目指していると続けてコメントしています。
「もしあなたが革新性に興味があって、ゲームがシューターだけでは無いと信じているのなら、続編は創造性と革新性を殺すということを理解しているだろう。我々は彼ら(ゲーマー)が期待しているような物は出さない。我々は彼らがやりたいと考えもしなかったような物を出すんだ」
先日のShack Newsによるインタビューでも、『Heavy Rain』にて利用していたエンジンを捨て最新作『Beyond: Two Souls』で新規ゲームエンジンを一からわわざ構築した理由を、「可能性の限界を押し上げることが楽しいからだ」とCage氏はコメント。過去作から脱却し常に新しい作品へ向かう姿勢を常に貫いています。
(ソース: OPM UK)
【関連記事】
David Cage氏がPS3『Beyond: Two Souls』の開発近況を報告
David Cage氏: 『Beyond: Two Souls』では楽しみよりも意味を与えたい
GDC 12: PS3ではまだ出来ることがたくさんある−『Kara』のDavid Cage氏
David Cage氏の次回作は『Horizon』、SF風のストーリーを用意?
David Cage氏、『Heavy Rain Move Edition』には新たに45分の映像コンテンツを収録
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください