マジになってはならないゲーム王者『たけしの挑戦状』のTAS記録が2種類更新されました。いずれもTAS情報サイトTASVideosへ提出済み。TASとは何かについては以前の記事をご確認ください。
情け無用のノールールで異次元を通過しクリアしてしまう部門は3分52秒00、約4年前の記録から72フレームと約1.2秒の更新です。一方、スクロールバグ(ようするにワープ)なし部門では、15分54秒31とこちらは前記録から2641フレーム、約44秒の更新。こちらはそれなりにフラグ管理をしています。えらいっ!
審査担当者が難儀したかもしれない産物についてはご自身の目で確かめていただくとして、少し気になったのがTASVideosにあった記述。「大のビデオゲーム嫌いな日本のコメディアンによって創られたこのゲームは、それゆえほぼクリア不能だった」とあります。クリアが至難であることは事実として、(諸説あるものの)当時ビートたけし氏はファミコンにハマっていたという見解もあるため、いささか疑問が残るところです。
ともあれ、異常な発想力と独特の生々しさ、そしてもはや難易度という単語を使うのもはばかられる本作はWiiバーチャルコンソールにて500Wiiポイントで販売中。わざわざファミコン本体を引っ張りだす必要はありません。21世紀ではちょっと許されないかもしれない演出とゲーム性の数々を今から体験してみるというのも温故知新、たぶん乙なものでしょう。
※UPDATE: 記事初出時、ワープ有り動画を製作者様の投稿ではなく、転載されたものを掲載しておりました。適切な動画リンクへと修正しました。大変失礼いたしました。コメント欄ならびにツイートでのご指摘に感謝します。
(ソース: TASVideos)【関連記事】【コラム】TAS (Tool-Assisted Speedrun) と、その魅力とは?