3月28日より遂にKickstarter支援者向けの出荷が開始された新型ゲーム機“Ouya”ですが、それよりも一足先に出荷されていた開発者向けDev Kit版の3Dベンチマーク結果がFuturemarkのサイトにて公開されています。同サイトに掲載されたAndroidデバイスの3Dベンチマークランキングでは258台中の78位となっています。
これによりOuyaは最新のスマートフォンやタブレットほど強力ではないという事になりますが、GamesBeatやCoote氏はこれらの結果に対し以下のような注意点を挙げています。
- GamesBeat
- ベンチマークの結果には現実的な使用によるパフォーマンスへの影響は考慮されていない。
- NVIDIAとの協力でハードウェアの性能を最大限引き出せる。
- Ouyaは99ドルであり、Samsung Galaxy S IVやHTC Oneなどに比べると数分の1の価格。
- 多くの開発者はNexus 7やSamsung's Galaxy S IIIといったポピュラーなハードウェアを対象にゲームを開発する。
- James Coote氏
- テストはDev Kit上で行われており、1月以降に行われたハードウェアの変更は一切含まれていない。
- このスコアはKickstarter/小売版の性能を示すものではない。
ただ、Kickstarter支援者向けの本体を入手したThe VergeやEngadgetでは「Ouyaが何であるかは分からず、Ouya自身がそれを見つけ出すまで99ドルの価値はない」や「発売できるものではない」などかなり厳しい評価が下されています。
これに対しメーカー側はレビューユニットはまだ出荷しておらず、現在はエコシステムをテストするための“プレビュー期間”であると反論。6月4日の小売版ローンチまでに報道準備ができるよう、より完全なコンシューマー経験が可能なレビューユニットを5月前半から中旬に用意すると伝えています。
少々暗雲が漂い始めているOuyaですが、今月初めのブログポストではソフトウェアの最適化や改善などに取り組んでいる事が伝えられており、今後の発展に注目が集まります。
(ソース: Shacknews, Kotaku, GamesBeat, GameIndustry International)
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