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BitSummitにも出展していた『モンケン』が日本国内向けクラウドファンディングサービスCAMPFIREで資金援助を募っています。
使途は製作資金、具体的には「ゲーム・キャラクター・背景画像のクオリティアップ、プログラム費用への充当、ゲーム制作用ツールやソフト購入ライセンスのための実費」。目標は60日間で200万円。出資下限は500円で、アルファ版プレイ権は3,000円から。お約束としてお伝えすると突っ込める限界は300,000円で、特製アートブックとクレジットに記載される権利が獲得できます。
本作は『アクアノートの休日』『巨人のドシン』、そして『ディシプリン*帝国の誕生』で有名な飯田和敏氏・『牧場物語 わくわくアニマルマーチ』や同じく『ディシプリン*帝国の誕生』などのアートディレクター納口龍司氏・『バーチャファイター』『LUMINES』などのサウンドデザイナー中村隆之氏・オーガナイザーとして黒川塾の黒川文雄氏らが集結したタイトル。わかる人には必ずわかる面々です。
ではどんなゲームかというと、まずジャンルが「ビル破壊+人質解放 アクションゲーム」。なかなか物騒です。具体的なゲーム内容は不明ですが、トレーラームービーのワンカットからおそらく『Angry Birds』のような物理演算的挙動でのパズル&アクションになるものと推測されます。プラットフォームはPC/スマートフォン/タブレット端末、リリースは今年初夏を予定。
(本来であればBitSummit中に取材すべきだったことを読者の皆様ならびに関係各位にお詫び申し上げます)
さて、ではタイトルになっている「モンケン」とはなにか。
■ゲーム内容 「モンケン」(※注:モンケン=鉄製分銅)とは
モンケンとはビル解体の際にクレーンの先端に取り付けられていた鉄球のことです。1972年に起きた「あさま山荘事件」に導入され、当時のニュース映像などを通じて一躍名を馳せた重機です。
これを題材にし、誰でも遊ぶことが出来る簡単操作、爽快なアクション性、そしてゲームから離れ日常に戻った時、少しだけ風景が違って見える、そんなゲームを目指しています。
モンケンとはビル解体の際にクレーンの先端に取り付けられていた鉄球のことです。1972年に起きた「あさま山荘事件」に導入され、当時のニュース映像などを通じて一躍名を馳せた重機です。
これを題材にし、誰でも遊ぶことが出来る簡単操作、爽快なアクション性、そしてゲームから離れ日常に戻った時、少しだけ風景が違って見える、そんなゲームを目指しています。
……。あさま山荘事件については広大なネットをあたっていただくとして、またか!と思われた方はおそらく飯田和敏性(らしさ)についてよく訓練されています。「何が何だかわからない」な方向けには、WiiWareで配信中の贖罪バンドデシネこと『ディシプリン*帝国の誕生』が大変おすすめ。ただし全力で人を選びますのでご注意またはお覚悟ください。
公開されたトレーラーで、CAMPFIRE出資者からのフィードバックを受けつつブラッシュアップしていく現代的な開発スタイルを採用するとしています。いわく、「皆が当事者であることが大事」「傍観者として遠くから石を投げるのではなく、キャッチボールしていこう」「なかよくなろう」。はたしてどういったファンが何をリクエストしてゲームに影響を与えるのか、いまから予想がつきません。とりあえず、「[作品の名前]に似た面白さの作品」にはたぶんならないでしょう。公式サイトに記載されているストーリーも要チェックです。
ゲームでクラウドファンディングといえば言わずと知れたKickstarterが有名ですが、日本からでは現状参入障壁がいささか高すぎるのも事実。著名クリエイターもかかわる今回のプロジェクトを契機に、国内の様態に動きが見られるかもしれません。
(ソース: CAMPFIRE)