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今回の気になる*SparkではSteamで2013年4月30日に配信が開始されたFPS『Receiver』をご紹介します。本作は元々“7日間でFPSを作ってしまおう”という企画の参加作品としてWolfire Gamesが開発した作品であるため、ハイクオリティな銃撃戦や熱いストーリーが展開するというものではありません。その代わりに本作では「銃器の細かい操作を全てプレイヤーが自分で行う」という特徴を持っています。
通常のFPSの場合、銃のリロードはリロードキーを押すだけでゲーム中のキャラクターが自動で行なってくれますが、『Receiver』では全ての操作を自分で行います。弾倉を抜く、新しい弾倉を取り出す、弾倉を入れる、スライドを引いて初弾を薬室に送る、などの操作が個別のボタンに割り当てられており、リロードするだけで4〜5回のキー操作が必要となります。
『Receiver』はゲームというよりはシミュレーターに近く、銃器の操作を楽しむのがメインとなっています。一応マップ内に落ちている11本のオーディオテープを全て集めるとクリアとなりますが、スタート位置、与えられる銃、敵の配置、全てがランダムであり、更には死亡したら最初からやり直しとなってしまうのでクリアには相当な根気が必要となります。
登場する敵はマシンガンタレットと浮遊するテーザーロボットのみ。いずれもシンプルな敵ですが、本作においては大きな脅威です。出会い頭の戦闘ではまず負けるので、忍び足で進みつつ気づかれる前に倒すのが得策でしょう。なお、スタート直後に薬室に弾が入っているかを確認しておかないと、敵の目の前で弾が出ないという危機敵状況に陥ってしまいます。
『Receiver』の価格は4.99ドル、高いと感じるか安いと感じるかは個人の感覚によりますが、私は価格以上に楽しめています。ちなみに過去にご紹介した『Overgrowth』(こちらもWolfire Games開発)を予約購入しているユーザーは本作を無料で入手可能です。
本作は万人受けする内容ではありませんし、実験的な作品という事でスルーしてしまう人もいるでしょう。しかし他の作品では経験できない雰囲気があるので機会があれば是非プレイしてみてください。いつかこのシステムでマルチプレイヤー対戦ができたらいいなぁ……。
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