1C SoftKlabは「許容し難いいくつかのエピソードを懸念する人々の訴え」を受け入れ、現地時間の7月26日にもロシア連邦および周辺国(CIS)への販売を停止したとWebサイト上にて説明しています。ロシア国内では今回の発表以前から『CoH2』におけるソビエト軍の描写に対し批判が集まっており、ソビエトが事実と異なる残虐的で非人道的かつステレオタイプな国家および軍隊として描かれているのではと問題視されている状況です。
署名サイトChange.orgではValveに対しCIS地域での『CoH2』販売停止を求める署名が1万7千人分ほど集まっており、またロシアのYouTube投稿者Bad Comedianが投稿したソビエト軍描写に関する問題提起の動画“どうしてロシア人は『CoH2』を嫌うのか”は、1週間も経過しない内に25万再生を記録し多数のポジティブ評価を獲得。どちらも前作『CoH』に登場した各国の軍隊とは異なり、誤った歴史認識でソビエト軍を邪悪に描いたことが問題だと指摘されています
第2次世界大戦中のドイツ軍とソビエト軍の戦い、いわゆる東部戦線をテーマとしている『Company of Heroes 2』。歴史ミリタリー作品では、過去にも日本と米軍の戦闘エピソードを含む『Call of Duty: World at War』が国内でローカライズされなかったほか、コナミによるイラク戦争が題材のシューター『Six Days in Fallujah』に批判の声が相次ぎ発売中止が発表されるなどしていました。
なおSEGAは海外メディアに公式声明をリリースし、今回の件は深刻に対処し関係のある全てのパートナーと共に調査を進めていくとしています。
(ソース: VideoGamer)
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