注目のタイトルの見どころを豪華ゲストと共にお届けするステージイベント「一遊入魂」。巨大モニターを併用し、様々な映像と共に綴られる本イベントは去年に引き続きの開催となり、「東京ゲームショウ2013」最初の「一遊入魂」は『deep down』で幕を開けました。
モニターに「一遊入魂」の文字が大きく映し出しながら登壇したのは、エグゼクティブプロデューサーの小野義徳氏とプロデューサーの杉浦一徳氏。「新しい時代を体験していただければ」との言葉を証明するかの如く、本日のために用意されたトレイラーを公開しました。
「まるで夢のような技術だよ」「実在を証明する為の証拠が要る」 ─ PVの始まりは、ファンタジー風の戦闘場面の印象が強い本作が、現代との接点を感じさせる一言から始まり、不気味な迷宮を進む様子や、液体で構成されたようなモンスターが行方を阻むような場面、そして炎を吐くドラゴンへと立ち向かう姿などが描かれていました。こちらの映像は公開されているので、よければチェックしてください。
先週行われた「SCEJA Press Conference 2013」に『deep down』も登場しましたが、時間の都合もあり、待ち望んだユーザーとしては「もっと見たい」と多くの人が望んでいました。その声に応えるため、「今日はじっくりと、プレイをしながら動いてるところを皆さんに見て欲しい」と明かし、「『deep Down』をリーディングせよ!」とキーワードに絡めて名付けられた開発陣による実演プレイが始まりました。
キャラクターが大きく映し出されると、まずはスキルなどの画面が登場。今回はプレイアブル出展用のもので、「製品版ではたくさんのスキルから好きなスキルを選ぶことができます」との発言もあり、スキルを選ぶのも楽しさのひとつと言えそうです。
加えて、本作にはカジュアルモードが搭載されていることが判明。ONにするとアクションが苦手な方でも気軽に戦闘が楽しめるとのこと。本作はオンラインゲームなため、どのような調整となるのか、続報が楽しみです。
その他にも、プレイの中で「リーディング」に関しての情報も明かされました。オンラインゲーム全般で言うところのいわゆるロビーに石像が置かれており、「自分の部屋に置いてある石像をリーディングすることでこのダンジョンが生まれる」との解説が。過去を読み取る能力を持つ主人公が、今回はその石像の過去を読み取ったことで、このダンジョンが生成されたようです。
またメインの大型モニターだけでなく、サブモニターにも別の方のプレイが映し出され、個々で迷宮に挑む姿を公開していましたが、ダンジョンの形などはそれぞれで異なる様子がはっきりと分かり、ダンジョンの自動生成を映像で実感できました。
基本操作は、L2で武器を構え、R1で弱攻撃、R2で強攻撃。一般的なアクションRPGよりも、FPSなどに近い操作感と言えるかもしれません。スキルは方向キーの上下で選択し△ボタンで使用、マジックアイテムは左右で選択し□で構えた後にR1orR2で使用できます。本作は今回のゲームショウでプレイアブル出展もしているので、参加予定の方はスキルや魔法なども使いこなしてみてください。
基本操作の解説を経ながら、ダンジョンを突き進んでいくと、いきなり落とし穴に落ち、ピンチかと思いきや目の前には宝箱。これも自動生成で作られたもので、今回は運がよかったようです。
敵と交戦し先に進んでいくと、「メメント」と呼ばれる声が聞こえることが多々あり、これらの声を集めて、謎を解き明かすことでストーリーが進んでいきますが、ダンジョンを進む過程で時折謎めいた声を耳にするのは、冒険を楽しむアクセントとしても良質のように感じられました。
これらの新要素やポイントを解説するプレイ映像は一旦終了しましたが、次に公開されたのは世界初公開となるリアルタイムのマルチプレイが実演されました。計4名が二手に分かれて進みましたが、先行する開発陣2名を余所に、メインモニターでは仲間に攻撃を加えて遊んだりしており、先行側から「早く来てください」と急かされる場面も。こんなやりとりも実際に楽しめる日がいずれ来るのかと思うと、ワクワクが増すばかりです。
無事合流を果たす ─ と思ったその瞬間、通路に吹き荒れる炎の嵐。どうやら、広間にいたドラゴンがメインモニターに移る後続2名にブレスを吹きかけた模様。突然の不意打ちに緊張感は一気に高まりましたが、こちらの戦力も揃い、果敢にドラゴンへと挑みます。
繰り広げられる激戦の中で、アイテムで生み出した氷の壁で仲間のピンチを救ったり、使用者以外の時間が止まるレアアイテムを使い、ブレスすらも停止した時間の中で使用者だけが動き回る様子や、止まった時間の中で使った魔法が停止解除により一気にドラゴンに叩き込まれるなど、効果だけでなく思わず見とれてしまうような刺激的なシーンが多々飛び出し、映像だけで多くの観客を魅了しました。
本作はPS Vitaでのリモートプレイも可能となっており、「ソロプレイでいいから早く味わいたい」という気持ちが筆者にはありましたが、マルチプレイで協力し合う様子を見ると、「やっぱりオンラインゲームとして、どちらも堪能したい」と思い直すに十分な、満足度100%のステージイベントでした。
濃密で奥深いゲーム性と重厚な雰囲気、そしてマルチプレイが存分に味わえる『deep down』、今後のオンラインゲームが更なる躍進を果たすことは、想像に難くありません。
『deep down』は発売日、価格共に未定です。
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