ニューヨークのゲーム開発スタジオiNK Storiesは、アクションアドベンチャーゲーム『1979 Revlution: Black Friday』のクラウドファンディングキャンペーンをKickstarterにて開始しました。期日は東部時間の12月16日までとなっており目標額は39万5千ドル。現在開始数日で4万9,340ドルを集めています。
ニューヨークの居を構えるiNK Storiesは、『GTA』シリーズや『Red Dead Revolver』といったRockstarタイトルから、『Alan Wake』や『Homefront』といった作品のモーションキャプチャやボイスワークなど、シネマティックパートの開発を担当してきたスタジオ。今回自らが手がける『1979 Revolution: Black Friday』は、1979年に発生した「イラン革命(イスラム革命)」をテーマにした異色の作品となっています。
1925年にイギリスから独立したイランは、パフラヴィー王朝のもと国内の近代化や西欧化が進められ、特に2代目のパーレビ国王は「白色革命」と呼ばれる改革を強く推進していきました。この白色革命の中でイランの貧富の差は拡大し、また宗教を軽視した政策からシーア派などと対立が発生。最終的にイラン革命が発生し、現在のイスラム教最高指導者が国を束ねるイラン・イスラム共和国が生まれることとなります。


本作の主人公はインドの首都テヘランかに住む写真家Reza。政治的や宗教的な思想は持っていないRezaですが、いとこの酷い死に様をきっかけに変化を求めて革命に参加。しかし数カ月後には立ち上げた新政権と親友の手によって裏切られるというストーリーが描かれることになります。
ゲームプレイはまだ不明な点も多いものの、町の探索や警察から隠れるステルスアクションに加え、トリアージや送電システムのシャットダウン、暴徒たちの誘導や逃走の手引き、石投げや落書きなど様々なミニゲーム、さらには写真撮影といったコレクティブ要素が用意されているとのこと。またストーリー面ではプレイヤーの決断がストーリーに影響を与える点も強調されています。
なお現時点ではiOS向けにリリースが予定されている同作ですが、クオリティはコンソールレベルだとされており、ストレッチゴールに達すればAndroidやPC/MacさらにLinuxやコンソールでの展開も追加されるようです。イラン革命という異色のテーマが気に入ったユーザーはぜひチェックしてみましょう。