ついに北米でローンチを迎えるXbox Oneと共にリリースされるCrytekの最新作『Ryse: Son of Rome』ですが、海外メディアによるレビューが一斉に解禁され、レビュー集積サイトMetacrticにて平均スコア61/100とやや伸び悩む結果となったことが明らかとなりました。
E3 2010にてコードネーム「Kingdoms」としてCrytekより正式発表され、翌年にもXbox 360向けのKinect専用タイトルであることが判明した『Ryse: Son of Rome』は、後に空白期間を経てXbox Oneローンチ向けのKinect対応タイトルへと変更されました。ゲーム自体はローマ軍に所属するマリウス・タイタスの戦いと将軍への道を描く歴史3Dアクションモノで、ゲーム内ではKinectによるジェスチャーやボイスコマンドで兵士の指揮を行うことが可能となっています。
記事執筆時点での最高点はGamesBeatの86/100。主要メディアではOfficial Xbox MagazineとGame Trailersが70/100、IGNが68/100、さらにEdgeやGame InformerやPolygonが60/100、Eurogamerが50/100とMixed評価(74/100~50/100)でのスコア付け。GameSpotはネガティブ評価(49/100~)となる40/100を付け、最低点はMetro GameCentralの30/100となっています。
- ●GamesBeat 83/100
●EGM 75/100
●Game Trailers 70/100
●IGN 68/100
●Edge Magazine 60/100
●Game Informer 60/100
●Polygon 60/100
●NowGamer 55/100
●Shacknews 50/100
●Joystiq 50/100
●Eurogamer 50/100
●GameSpot 40/100
●Metro GameCentral 30/100
レビュー全体を見渡すと、次世代機に見合った豪華なビジュアルに領土拡大を図る壮大なローマ軍の物語はそれなりの評価を受け、Kinectの反応性にも問題は見られないものの、「まるで土台のようだ」と比喩されているアクションゲームプレイ要素の単調さが大きなマイナスを生んでしまったようです。
IGNでは「全く酷いわけでは無いが、まるでより素晴らしく繊細になり得た筈の作品のために作られた土台のようだ。敵の多様性がほんの少しばかり本作を活気づけてくれている。防御できない敵や突進してくる敵、二刀流で疾風の如く攻撃してくる敵も居る。対処法として求められるのは防御と攻撃と移動で、作業の繰り返しだと気づくまでは楽しめるだろう」と批評。
またEurogamerも「戦闘システムの基本要素は優秀だが、その基本要素がプレイヤーのやること全てだ。飾り気が全くなく、創意工夫する余地が無く、敵のデザインはあまりにも無残なほど少ない。基本の敵タイプは戦法が辛うじて異なっている6種類ぐらいのものだろう。あまりにも馬鹿馬鹿しく退屈だ」と記しています。