その広大なバーチャル空間の中でユーザーが追い求める体験を自由に形作ることが出来る『Minecraft』。先日には世界の果てを追い求め十数年ものあいだ歩き続けようとするプレイヤーをご紹介しましたが、新たに世界の果てを求め装置を作り出した『Minecraft』プレイヤーが登場しました。しかし今回は世界は世界でも「現実世界の時の果て」です。
近づいたら閉まってしまう扉やコウモリだけを焼く装置などなど、とにかくこの世で「最も使えないマシン」を『Minecraft』にて作ってきたspumwack氏。そんな同氏が今回作り出したのはその名も「The Universe Death Clock(宇宙の死時計)」。『Minecraft』のバーチャル世界ではなく、実在する現実世界……「全ての分子、全ての星々、全ての生命、死、炎、氷、著名人、政府」が終焉を迎える頃にカウントが終了するよう設計した時限装置となっています。
仕掛けは最大320個のアイテムが収納可能なホッパーのペア装置を延々と並べるというシンプルな構造で、片方のホッパーから片方のホッパーにアイテムの移動が完了すると次の2組みのホッパー装置が作動するという仕組み。spumwack氏は様々な時間を指定した装置を製作しましたが、10の100乗年「1グーゴル年」を設定した時計「The Universe Death Clock」を今回ついに製作し、カウントが終了すれば扉が開くように繋ぎ合わせました。映像内では8分15秒前後よりその姿を確認可能です。
- 1グーゴル年 = 10, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000年
この絶対零度に至る経緯を「宇宙の終焉」と称するのかは賛否が分かれるところですが、少なくとも現在記事を書いている筆者も、これを読んでいる読者も終わりを見ることが出来ない「The Universe Death Clock」は、確かに『Minecraft』で最も馬鹿げて役に立たない、そしてどこかロマンの感じる装置の1つと言えそうです。