自動生成されたダンジョンを突き進み各セクションのボスの打倒を目指す『Rogue Legacy』は、一度死亡するとダンジョンの最初まで戻されるローグライクなシステムと、資金やアイテムを集め装備品やアビリティを収集するといったRPG要素の組み合わさったタイトル。死亡した次のプレイアブルキャラクターが「子孫」という形で長所や短所を持ってランダムに生み出される点が最大の特徴で、その幾重にも広がるゲームプレイが好評価へと繋がった作品です。
兄弟であるTeddy Lee氏とKenny Lee氏は、Cellar Door Gamesが「予算重視の開発チーム」であるとコメントし、高度できめ細かいワールドに高額な資金を投入するよりも、ゲームプレイにフォーカスしているとコメント。「つまり我々は常に安価で素早くリーズナブルなソリューションに注意を払っている。だからコストが理に適っているならば、良くはない解決策もしばしば実行するんだ。すなわち我々が完璧なゲームを作ることはありえないが、だが我々はそれでOKなんだ」と自身らの開発スタンスを解説しています。
Lee兄弟が語るように決してグラフィックやアニメーションがリッチとは言えないものの、骨太なゲームプレイが魅力の『Rogue Legacy』
Lee兄弟によれば、Cellar Doorが『Rogue Legacy』よりも前に開発してきた8本のタイトルは全て開発費1,000ドルに抑えられており、開発時間は2日間から3日間、あるいは1ヶ月半までとかなり短い期間。しかしこの経験が『Rogue Legacy』というCellar Doorにとって最大のプロジェクトを導き出し、1年半をかけて同作を完成させることに成功しました。開発費用は1万4,878ドル。つまりおよそ150万円弱の開発資金でPCだけでなくソニーの各種プラットフォームにも発売されるようなタイトルを作り上げたこととなります。
理に適ったコストで製作された『Rogue Legacy』は発売1時間未満で開発費を回収。さらに1週間後にはLee兄弟の想像を上回る10万本セールスを達成しています。