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価格の安さや種類の豊富さで近年人気となっている所謂「印泥魚」ですが、今年の水揚げ量が昨年に比べ大幅に増加している事が漁獲調査研究所より明らかとなりました。具体的な水揚げ量は伝えられていないものの、これには近年の大型船による高級魚漁の低迷に加えて、小型漁船の低コスト化や流通の規制緩和(※)による印泥魚漁師の増加が影響しているのではないかと言われています。
(※)規制緩和…これまで印泥魚の販売は限られた専門店のみでしか行えなかったが、大手スーパーでの販売も可能になった。
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また、昨今は一般消費者から高級魚の味が落ちたとの声が挙がっており、よりリーズナブルで多様な味が楽しめる印泥魚への注目が高まっています。漁業評論家の間池伯太氏は「印泥魚は高級魚のように大臣賞をとる事はないが、よりお得な“回転寿司”のネタとして庶民の生活に浸透している」と語っています。
今後、需要・供給ともに更なる上昇が見込まれる「印泥魚」。家庭の食卓に印泥魚料理が上る回数も増えそうです。それでは最後に、人気の印泥魚を幾つかご紹介。
- 峰蔵太(ミネクラタ)
ブームを巻き起こした最初の印泥魚。小ぶりな体からは想像がつかない奥深い味わいが特徴。全体的に四角い。 - 寺背(テラセ)
姿形は若干異なるが、峰蔵太の系統。成長すると名前が星行(ホシユキ)に変わる。 - 林坊(リンボウ)
真っ黒の不気味な印泥魚。程よい苦味が人気だが、うかつに触ると隠された毒牙などにやられ即死する。 - 笛頭(フエズ)
ヒラメやカレイのように一見平面に見えるが、見る角度によってはとても肉厚。比較的新しい種の国産魚に噛み付く姿が話題となった。 - 健忘(ケンボウ)
姿形が恐ろしい。暗所に放置すると気絶する。また、人の姿を見ると一目散に物陰に隠れてしまう。 - 直回舞浜(チョッカイマイハマ)
血合いの多さで有名。また他の魚を食いちぎるなど凶暴性も高い。 - 光速船(コウソクセン)
非常にすばしっこく、見た目が宇宙船に見える事からこの名前が付けられた。個体によって味にバラつきがある。 - 紙下崔(カミクダサイ)
淡白ではあるが癖のある味わいが徐々に人気となった。稀にウロコやヒレ、エラなどが微妙に異なる個体も存在する。また、紙下崔の群れに紛れ込もうとする、全く似ていないジョルジオジサンという印泥魚も存在する。 - 匙苑茂木(サジオンモギ)
珍味として人気の印泥魚。なんと内臓の一部を取り除いても生きられるという特徴を持つ。匙苑茂木を手で掴むのは非常に難しい。 - 裸巣盗鱈(ラストウダラ)
突如として人気になった印泥魚。腐るのが非常にはやい。気が付くと浮袋が爆発していたりする。