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4月13日、スウェーデンで2014年の選挙を前に各党の政治家たちが挙ってゲーム大会に参加し、RTSゲーム『StarCraft 2』のベストプレイヤーを巡り白熱のバトルを繰り広げました。
本大会「Politikerstarcraft」は、海賊党(2006年に結成された、コピーライトやネット検閲の問題を扱う団体)の元メンバー、Jonathan Rieder Lundkvist氏が2010年に設立したもので、政界におけるeスポーツへの関心を高めることを目的にしています。今年で2回目の開催となる、政治家オンリーのゲームトーナメントです。
この大会では、ゲームの公平性を保つために替え玉や部外者による代理プレイは禁止されており、イベント発表前に事前登録した政党メンバーのみが参加を許可されています。社会民主労働党、穏健党、緑の党、自由人民党、民主党、左翼党といった多数の政党から政治家たちが参加しており、そのほとんどが市議会のような地方自治体の候補者や、各政党の青年団体に所属する著名人であるとのことです。
今回のイベントでは、スウェーデンのStarCraftコメンテーターデュオ、Living on the Ladderによるブロードキャストがフィーチャーされ、大会は大いに盛り上がった模様。あくまでも娯楽として愛される本トーナメントですが、選挙に与える影響は決して無視できないようです。2010年の前回大会ではMathias Sundin氏がチャンピオンの座に輝き、その後の選挙で見事当選しています。
議会の外で繰り広げられるイデオロギーを超えた骨肉の争い。今年の大会では左翼党候補者が優勝したとのことで、後の選挙にどう影響するのか注目が集まります。