ミリタリータクティカルシューター『Arma』シリーズやゾンビサバイバルMMO『DayZ』などを手掛けるBohemia Interactiveは、設立から15周年を迎えたことを発表しました。Steamではこれを記念して『Arma 3』のフリーウィークエンドとBI関連作品セールが実施中です。
『Arma 3』フリーウィークエンドでは、キャンペーン第2弾『Adapt』、第3弾『Win』を除く全コンテンツへのアクセスが可能です。さらに初期作『Arma: Cold War Assault(原題: Operation Flashpoint: Cold War Crisis)』が記念として日本時間19日午前2時までSteamで無料入手可能。また他のDL販売サイトやパッケージで購入した『Arma 2』関連作のCDキーがSteamに登録可能であることを合わせて発表しています。
15周年記念動画では同社が関わった作品を時系列順に紹介しています。チェコ共和国に本拠地を構えるBohemia Interactiveは1999年5月に設立されました。第一作目としてミリタリータクティカルシューター『Arma: Cold War Assault(原題: Operation Flashpoint: Cold War Crisis)』を開発して、2001年6月にCodemastersからリリースされます。リアリティ溢れるゲームプレイと広大なマップは多数のゲーマーの心を掴み、『Red Hammer』と『Resistance』の拡張版2本開発されるほど人気となった作品です。
『Arma: Cold War Assault』のトレイラー
途中、同社はReal Virtualityエンジンを使用したシミュレーター開発スタジオBohemia Interactive Australia(現在、Bohemia Interactive Simulations)を設立して教練用シミュレーター『Virtual Battlespace』(以下、『VBS』)を米海兵隊向けに納品します。その後BIはCodemastersの下を離れて『Arma: Armed Assault』を2007年にワールドワイドでリリースします。そして2009年6月には更なるグラフィックやシステム、シナリオの改良に力を入れた『Arma 2』を発売しました。
『Arma: Armed Assault』トレイラー
『Arma 2』トレイラー
『Arma 2』発表当初、コンソール機でのリリースも計画されていましたが、結局は流れてしまったようです。後にスタンドアローン拡張の『Arma 2: Operation Arrowhead』(以下、『Arma 2: OA』)が2010年6月に発売した他、追加DLC全3本がリリースされます。そして2011年に『Arma 3』が発表されました。2012年には2人の開発スタッフがギリシャで拘束されてしまうなど多数の困難がありましたが、問題解決が進みスタッフは解放され(完全に解決したわけではない)、2013年9月に晴れてリリースという歴史をもっています。
この設立15周年に関して、同社CEOそして共同設立者でもあるMarek Spanel氏は「15年もBohemia Interactiveに素晴らしく貢献した人全てに感謝を述べたい」と話しています。
昨年12月に公開された軍向けシミュレーター『VBS3』を紹介するトレイラー。BISとBIは互いに協力し合っており、『Arma 2: OA』では『VBS2』からサーマル機能など多数の要素が移植された。
※UPDATE: 文中の誤字を修正しました。