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以前、海底探査オープンワールドゲーム『Subnautica』の開発が伝えられたデベロッパー、Unknown Worlds Entertainmentですが、2012年に発売されたRTSタイトル『Natural Selection 2』の継続開発をコミュニティーチームに譲渡したことを明らかにしました。
本作のディレクターを務めたCharlie Cleveland氏は、資金と人材不足が開発の足を引っ張ったと2012年の段階で語っており、作品の完成には数人のコミュニティーメンバーが大いに貢献したとのこと。今回の決断は限られたリソースを『Subnautica』の開発へ集中させるためとしています。本作の開発ツールとデバッガーはそれぞれ今年1月と2月にオープンソースとしてリリースされていました。
開発を引き継ぐチームはWasabiOne氏やObraxis氏率いる14人のコミュニティーメンバーで構成されており、今後の開発を進捗に合わせて随時可視化していく予定とのこと。その上で、「Unknown Worldsのおかげでパッチ266の作成に思いのほか精を出せる。バグ修正や人気フィーチャーのほか、今後に向けた新たなアイデアなどコミュニティーが提供できる最善のものを組み入れていきたい」と声明を発表しています。加えて、現在着手中のパッチ266の詳細は近日公開とのことです。
また、譲渡を決断したUnknown Worlds Entertainmentも、「日々プレイしてくれている人たちも、作品のさらなる発展を切に願っている同様のユーザーの手に開発が委ねられることで安心できるでしょう」「これは大きな可能性です。しかし、この先乗り越えなくてはいけないハードルは少なくありません。それを越え成長するには時間がかかりますが、その都度取り組んでいる内容を常に表に出していく所存です。コミュニティーによるコミュニティーのための作品なのですから」と、自らの手を離れて成長していく本作にさらなる期待を示しています。