本ブリーフィングのMC(Master of Ceremony)はRob Jones氏、本作のシニアプロデューサーを務める氏は2002年に発売された『NBA2K2』から同作を作り続けている、まさにNBA2K職人でもある。スキンヘッドのアフリカンアメリカンそして巨漢、そんな氏がおもむろにマイクを握るといきなりのワードをドロップ。
「ハイ!僕はNBA2Kシリーズのプロデューサー、Rob Jonesです。今日は皆さんNBA2Kのブリーフィングに参加してくれてありがとう!」
ハードコアな見た目とは裏腹のソフトでジェントルな氏の言葉。リスペクト!続けざまに氏「先ず最初にお伝えしたいのはNBA2K 15は次世代機(PlayStation4、Xbox One)に注力した作りになっていると言うことです」。曰く、グラフィックは次世代機標準に合わせた物になっているとの事。選手の顔全体からつま先まで新たに全身くまなくスキャンし直して画像データを作成、モーションもキャプチャーし直し表情から体の様々な部位の動きまで全選手を完全再現するレベルに仕上がっていると言う。またチアリーダーやチームマスコットも復活、画面の中にまさにテレビ中継と同等のバスケットボールの世界が次世代機のゴージャスなグラフィックで描かれるのだ。

次に語られたのはゲームシステム面での改善点。本作を作るにあたって過去のNBA2Kシリーズを遊び直し、過去シリーズで評判の良かった、或いは不評だった要素を徹底的に洗い出し取捨選択したのだとか。例えば前作にあったプレイヤーの次の行動の成功の可能性を数値で示す要素『Rating』。これはプレイヤーが操作する選手が現在の状況下でシュートした時に、何%の確率で得点出来るかをリアルタイムで計算し表示するという風に改良されている。プレイヤーはその確率を参考に、より良い戦略をリアルタイムで組み立てられる様になっている。またHeat checkやDefensive settingsなど、過去シリーズで好評だった要素も新たに再収録している。
「次に本作のカバーアスリートについてお話しましょう」
NBA2K 15のカバーアスリートとして本作の顔になっているのはオクラホマシティ・サンダーのKevin Durant選手。新人王受賞やリーグ史上最年少での得点王など、現在のNBAを代表するヤングスタープレイヤーでありながらゲーマーとしても知られている。そのKevin DurantがNBA 2Kを長時間のヘヴィにプレイ。ゲーマーとして、そして実際にコートに立つNBAプレイヤーとしての彼のフィードバックがゲームをPolish(磨く)し、さらに輝かせるものになっているとの談。氏はブリーフィング中このPolishと言うワードを何度も使用した。12年間以上にも渡って1本の作品を磨き上げ続けている職人の執念を感じ取れる。
「NBA2Kシリーズのもう一つの顔、サウンドトラックについて語ります」
そして本作のサウンドトラックの話へ。「僕(Rob Jones氏)が考えるNBA2Kシリーズの音楽ってHIP HOP、R&Bとほんのちょっぴりのダンス要素だと思うんだ」。そんな彼が本作のサウンドトラックのプロデューサーにセレクトしたのは今最も勢いのあるミュージックプロデューサーのファレルことPharrell Williams。Pharellの指揮のもと、R&B永遠の歌姫Lauryn HillをはじめHIP HOPのオリジネーターAfrika Bambaataa、さらにはPublic EnemyにRed Hot Chili Peppersら大御所が集結し、本作の為に作品を提供してくれたのだと言う。感謝!

こちらがプロデューサーのRon Jones氏。まだ若いご子息がJAZZを聞き出したことに驚きを隠せないマイホームパパ。贔屓のチームはDetroit Pistons
時をかけ究極まで磨き上げられた最高のバスケットボールゲームと、現在最高の音楽プロデューサーがタッグを組んでお送りするNBA2K 15、北米での発売日は今年10月7日、対応機種はPC、PlayStation 4、PlayStation 3、Xbox One、Xbox 360で発売予定。日本国内における発売日及び販売形態は現在調整中ということです。