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2010年4月1日にソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(当時)のプレジデントに就任以来、4年半に渡って日本やアジア地域におけるPlayStationシリーズの販売戦略などをリードしてきた河野弘氏が、2014年8月末をもってプレジデントを退任することをPlayStation公式コミュニティ「プレコミュ」の公式ブログにて自らが発表しました。
2010年4月以降PlayStationシリーズとしては、PlayStation Vitaの発売やPlayStation Vita TVの発売、記憶に新しいところではPlayStation 4の発売など、さまざまな新商品のリリースを行ってきました。日本・アジア地域において、その最前線で指揮をとっていた1人がプレジデントである河野弘氏です。各種発表会などのプレゼンテーションには自ら登壇し、製品紹介を行う場面も多々あったので、日本・アジア地域のPlayStationシリーズのリーダーであるという印象を持っていたゲームファンも多かったと思います。
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「プレコミュ」公式ブログでは以下のようにコメントしています。
- ■SCEJAプレジデント 河野 弘より
「プレイステーション」ファンの皆さんに喜んでいただけるために、またゲームクリエイターの皆さんを最大限バックアップさせていただくために、私自身に何が出来るのか、私なりに一心で取り組んできた4年半でした。
(中略)
これまでのご支援に対し、皆さんには心からのお礼を申し上げます。これからも「プレイステーション」をよろしくお願いします。
引用元:プレコミュ 公式ブログ
9月1日よりプレジデントとなる後任は、現在ソニー・コンピュータエンタテインメントの取締役でもある盛田厚氏。盛田厚氏は、ソニーの創業者であり「ウォークマン」を世界に広めた第一人者である盛田昭夫氏の甥にあたります。同ブログで、河野弘氏は以下のように盛田厚氏にエールを送っています。
- ■SCEJAプレジデント 河野 弘より
これからはPlayStation 4、PlayStation Vitaを中心に、ニューリーダーの盛田をはじめとするSCE全員が、ソフトウェアメーカーの皆さん、そしてなによりもユーザーの皆さんとともにゲーム業界を盛り上げてくれると信じています。
引用元:プレコミュ 公式ブログ
このブログにも「特別なことは出来ませんでしたが」と書いてしまうほど、常にゲームファンやクリエイターに低姿勢で接する姿が印象的だった河野弘氏。新ハードのリリースラッシュでもあった4年半におけるプレジデントの大役、本当におつかれさまでした。
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記事提供元: インサイド