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フロリダ州立大学の教授より、Valveが手掛けたパズルアクション『Portal 2』のゲームプレイは認知能力の上昇に繋がるとの研究結果が発表されました。
同大学で教育心理学や学習システムを研究しているValerie J. Shute氏は、「プレイしている間、ずっと思考を巡らせていました。私はすべての種類の問題解決に本気で取り組んでいたのです」と『Portal 2』のゲーム性についてコメント。更に脳科学のスペシャリスト達が開発した「Lumosity」と言うブレイントレーニングプログラムと比較し、『Portal 2』は「Lumosity」より脳の認知機能を促進させる効果があると語っています。
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Shute氏の研究では、『Portal 2』と「Lumosity」をそれぞれ被験者達に8時間ほどプレイさせ、認知技能テストを実施したとのこと。『Portal 2』をプレイした被験者は3種の技能テストで「Limosity」プレイヤーを上回るスコアを叩き出し、特に空間把握に関するテストで大きな得点をマークしていたと伝えられています。研究結果はScienceDirectで公開されており、一般ユーザーは24.95ドルで購入することが可能です。
以前にも『The Last of Us Remastered』を使った脳波測定や、ペンシルバニア大によるビデオゲームを使ったてんかん患者向けテストが話題になっていました。緻密なレベルデザインが施された『Portal 2』のみならず、今後様々なジャンルのビデオゲームが脳科学などの実験に用いられ、新たな研究結果が発表されるかもしれません。