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11月16日に開催されたデジゲー博2014では、同人ゲームやインディーゲームの展示・頒布と並んでOculus Riftを利用したVRコンテンツも多数出展されました。ご存知の通り、Oculus Riftはオープンプラットフォーム戦略を採用しており、現在では誰でも開発環境を導入することが可能です。特に日本の開発者規模は大きく、今年10月に開催されたOcuFesには200人以上の開発者が参加したそうです。
デジゲー博でもVRコンテンツの展示はどこも大盛況でした。内容はシューティングやアクションといったゲーム系コンテンツから駆逐艦に乗ったり、猫になってルンバと遊んだりといった体験型のコンテンツと多彩。あまりの人気っぷりで実際に体験できたコンテンツはわずかですが、今回は気になったものを紹介します。
『Dragoon(仮)』 by Hydrangea
VR系コンテンツの中でもっとも盛況だったのは、Panasonicのフィットネス機器ジョーバを利用したドラゴン騎乗体験型STGの『Dragoon(仮)』 です。長崎ハウステンボスには既にOculus Riftとジョーバを組み合わせた競馬ゲーム『Hashilus』が展示されていますが、本作はそのドラゴン版。画面のドラゴンの羽ばたきと合わせてジョーバが前後に動き、さらにリープモーションで手の位置をトラッキング。手を動かすことでエイムしてWiiリモコンで敵を倒していくシューティングゲームとなっております。
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開発した野生の男氏によると、本作はとにかくドラゴンに乗っている感覚を再現したかったそうです。来年のBitSummitではバージョンアップ版は展示するそうですが、ジョーバを除いたリープモーションとOculus Riftだけのバージョンはダウンロード版として公開予定。今回は1回100円というアーケード型の展示を行いましたが、行列は途切れることなく並んでいました。
『木造校舎を歩く』 by Irondrill
『木造校舎を歩く』はその名の通り、木造の古い学校を歩くだけのコンテンツです。しかしながら、Unreal Engineを利用したグラフィックスは非常に温かみのある校舎を再現しており、昼と夜では異なったライティングが行われます。操作はOculus Riftによる視線の操作以外にXbox360 コントローラーを使用。一人称視点で自由に校舎を歩きまわることができます。
今回、体験できたデモでは夜の学校が楽しめました。真っ暗な中で小学校のような教室の中を歩きまわる体験はノスタルジックでありながらも幻想的。稲光に照らされる教室にはあるはずのない影が映るといったホラー要素もありました。学校には特定のモデルはないでそうですが、資料集めのため実際に古い校舎を取材したそうです。
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デモでは教室の外には出られませんでしたが、今後は学校の様々な場所を移動できるようにしていくそうです。現在のところゲーム要素はありませんが、海外では『Gone Home』といったナラティブを重視した一人称アドベンチャーゲームが受け入れられているため、今後の展開に期待できそうです。
『30, 3ミニッツ』 by 新清士のゲームスクランブル
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最後は番外編としてゲームジャーナリストの新清士氏の展示です。もともとはOculus Riftを含むVRコンテンツに懐疑的であった新氏ですが、初音ミクと握手ができるコンテンツ『Miculus』に触れることでVRの素晴らしさに開眼したという逸話が知られています。その後はOculus Rift DK2を購入して様々なデモを体験するとともに、自らコンテンツを制作することにもなりました。
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コースターシューティングと題された本作はHalf-Life 2MODを利用したFPS。プレイヤーはジェットコースターに乗りながら標的を射撃していくという内容です。移動は自動であるため、ひたすらエイムとショットに集中できます。正真正銘のレールシューターといった趣ですが、酔うこともなく、予想以上に爽快にプレイができました。