1999年に発売され、高い評価を得たSFアクションアドベンチャー『Outcast』。オリジナルの開発者が集うFresh3Dより、本作を現代向けに拡張した『Outcast 1.1』がSteamにてリリースされることが明らかになりました。
『Outcast』はベルギーのデベロッパーAppealによって開発されたタイトルで、発売当時GameSpotのAdventure Game of the Yearを受賞するなど、メディアから高い評価を受けています。しかし、商業的な成功を得ることが出来ず、続編やドリームキャスト版の開発は中止となっていました。
そんな『Outcast』ですが、近年になって当時の開発者が集結し、フランチャイズの再起を図るプロジェクトを発足。2013年には新スタジオ「Daoka」を設立し、リブートに向けて動き始めました。その後、Fresh3Dより2014年4月に60万ドルの資金調達を目指して、Kickstarterプロジェクトを開始するも、約27万ドルを集めた所で失敗しています。
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開発者は『Outcast』のリブートを諦めておらず、次作へ繋げるために『Outcast 1.1』をリリースしたとのこと。1999年のオリジナル作品より拡張された『Outcast 1.1』は、元のソースコードを再コンパイルし、より高いパフォーマンスを発揮するためにマルチスレッドボクセルレンダリングやバイリニアフィルタリングを実装。HUDや空テクスチャの高解像度化やXboxゲームパッドをサポートした上で、多くのバグを修正し、安定性を向上させています。
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『Outcast 1.1』のリリース時期や値段は不明ですが、2010年よりGOGで販売されているオリジナル版『Outcast』を持っていると無料アップデート可能とのこと。古き名作は再起を果たすことが出来るのか、今後の動向に注目が集まります。