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PCを組む際に見積もりを作っていると、ふと気付けば予算を大きく超えるExcelファイルやパーツが目の前に転がっていたり、いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのPC」を想像してニヤケていたりしませんか?そんな人向けに、筆者が独断と偏見だらけの好みで選んだものも含む、総額約200万円のPCを見積もってみました。なお、実際に編集部からは予算が下りていませんので、製品写真とスペック表だけで取り付けが可能かどうかを判断している部分があることを、予めお断りしておきます。
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■パーツリスト
総額: 1,936,533円
以上がパーツリストになります。この構成であれば発熱量もかなりのものになるため、大きめのPCケースでファンの数が多いものを選び、吸気を低回転4つ、排気を高回転2つのファンで効率的に行います。ここでオンボードのファンコネクタでは足りなくなるため、ファンコントローラを追加します。
■障害対策+速度を突き詰めたSSD構成
ここはゲーマーらしく、Fatal1tyブランドのマザーボードに、オンボードRAIDでRAID10(ストライピング+ミラーリング)をSSDで組んだため、ミラーリングでのバックアップ付きで1.6TB使用可能なSSDとして4台使用し、更に通常のSATA接続で同じ800GBのSSDを1台追加してあります。これならSteam上で膨大な数のゲームを積み上げているガチガチPCゲーマーも安心です。
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■発売中の製品の限界を見た
CPUは原稿のCore i7で最強のものを搭載し、CPUクーラーを水冷に交換した上で、ラジエーターはPCケース上部の指定の部分に取り付ける形で対応します。メモリは本来であれば規格上の限界である128GBまで積むべきではあると思いますが、どこを見ても8GB*4の組み合わせしか販売していなかったため、泣く泣く8スロット64GBで打ち止めです。しかし、どう頑張っても同時起動を大量にしない限りは64GBまで使い切ることも出来ません。
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■フラッグシップモデルの2枚挿しで最強を実現
グラフィックボードは、現在最強の「GeForce GTX TITAN Z」を2枚挿しで4コア分用意。ディスプレイはEIZOのゲーミングディスプレイ FORIS FS2434をトリプルディスプレイの形で用意。電源は現在取り扱いがある最も容量の大きい物を選び、TITAN Zの消費電力に何とか耐えます。ちなみにTITAN Z1枚の消費電力は375W、最小限必要な電力として700W(12Vの出力は最低42A以上)、2枚で消費電力は750Wという、とてつもない要求です。
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■豊富なポートを用意しハイレゾも対応、フラッグシップのヘッドセットも
サウンドについてはハイレゾブームに乗り、先日発売されたばかりのCreativeのSoundBlaster X7をチョイス。豊富なポートで様々な機器に対応可能です。スピーカーとの釣り合いが若干取れていませんが、現時点でゲームをプレイする上ではサウンドユニット、スピーカーともにハイレゾである必要はなく、最強の製品はユーザーの好みによるため良いとします。ヘッドセットについてはクリアな音声で定評のあるゼンハイザー、筆者の現在使用しているPC350の上位・ゲーミンググレードにあたるものを選択。キーボードやマウス、マウスパッドは筆者が現在使っているものと同じ構成としました。
筆者としては、ゲームの音声が「ハイレゾ」であるかどうかは不明な部分が多く、また、JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)のハイレゾ定義については疑問を抱いているため、本記事におけるサウンド面に関しては「ゲームプレイにおいて、それなりに音が良い」程度の扱いに留めたいと思っています。
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■想像上の総額約200万円の最強PCのベンチマークスコアは不明
2014年の時点で、パーツ類は極力現時点でのフラッグシップモデルを選択すると、このような最強PCを組むことが可能です。冒頭の繰り返しになりますが、予算的な都合により実際にテストしてこのスペックでどの程度のベンチマークスコアが出せるのかは不明です。この記事を読んで、年始のセールで現在のPCを更にカスタマイズするのも、OCをしてベンチマークを回して夢を追うのも良いでしょう。
2014年もあと少し、2015年はまだ始まっていませんが、皆様良いゲームライフを。