今回のTwitch分析は、2014年Q4(第4四半期)のビューボリューム(30分間隔の視聴数)を基に行われており、人気のあるタイトルTOP20をシェアと共に海外メディアGame Industryで公開しています。
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圧倒的な人気を誇る『League of Legends』
ランキングの上位には、1位に『League of Legends』(シェア26%)、2位に『Dota 2』(12%)とMOBAタイトルが続き、3位で『Hearthstone: Heroes of Warcraft』(9%)、4位に『Counter-Strike: Global Offensive』(9%)、5位には『World of Warcraft: Warlords of Draenor』(5%)がランクイン。e-Sportsで注目を浴びているタイトルが圧倒的な人気を誇っています。
Walker氏は、TOP20に『Destiny』や『CoD: Advanced Warfare』、『FIFA 15』、『GTA V』、『ウルトラストリートファイター IV』などコンソール機でも人気のタイトルが多数ランクインしていることを指摘し、Twitchがe-SportsとPCゲームだけでは無くなって来ていると分析しています。
コンソール専用タイトル『Destiny』
また、同氏は特定の日付のTOP10を提示し、ゲームのローンチやコミュニティイベント、ゲーム大会が一時的にビューボリュームを高める効果があると分析。具体的な例に下記を挙げています。
- 2014年11月6日にリリースされた『CoD: Advanced Warfare』が発売日にシュータータイトルでトップに輝き、『CS:GO』が一時的に順位を下げている。
- 2014年12月13日のカプコンカップ開催時に『ウルトラストリートファイター IV』が大きく順位を上げている。
- 1月9日には、がん予防基金を募るチャリティーゲームマラソン、Awesome Games Done Quick 2015(AGDQ 2015、参考記事はこちら)の対象タイトル『GTA: Vice City』や『Trials Evolution』、『スパイロ・ザ・ドラゴン』の旧作ゲームがTOP10入りした。
AGDQ2015でTOP10入りした『スパイロ・ザ・ドラゴン』
上記は非常に興味深い例で、数値化しづらい企業やコミュニティによるイベント効果を推し量るものとも言えます。また、Walker氏は、コンテンツストリーマーにも注目。例として、Twitchで人気の配信者Yogscast氏が、TOP100に入っていない『Painkiller: Recurring Evil』をライブ配信した時には、7位まで上昇したことを報告しています。
これらのことを理由にPatric Walker氏は、Twitchのマーケティングやコンテンツプラットフォームとしての可能性を指摘。魅力的なコンテンツに加え、アップデートやイベントを提供することで、Twitchが小さいタイトルにもたくさんの機会を与えるだろうと締めくくっています。