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早期アクセスと並びゲーム開発のポピュラーな存在となりつつあるクラウドファンディング。『Star Citizen』や『Kingdom Come』といった100万ドルを超える大規模なものから、10万ドル以下の小規模なものまで多くのゲームが開発されています。
今回はそんなクラウドファンディングプロジェクトの中から、昨年5月に登場し、海外で注目を浴びているPC/Mac/Linux向けのユニークなFPS『SUPEPHOT』をご紹介します。
■時間を止めて弾を避けるパズル的FPS
ポーランドのインディーデベロッパーSUPERHOT TeamがKickstarterで資金を集めて開発する『SUPERHOT』。本作最大の特徴は「プレイヤーが停止すると時間の流れを極端に遅くなる」というユニークなゲームシステムです。相手も自分も弾が当たれば一撃死。そんなシビアな状況下で、動きを止めて状況を判断し、最適な手段を考えて敵を倒していくというタクティカルなパズル的要素が魅力的な作品です。
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『SUPERHOT』は、ステージクリア型のFPSで、全ての敵を倒せばステージクリア。時間を遅くするという映画的な演出は、最適解を求めたプレイのみならず、如何にスタイリッシュにクリアするかといったプレイも楽しめそうです。
■プロトタイプ版は僅か7日間で作られた
本作が最初に開発されたのは、2013年に開催された「7 Day First Person Shooter」というゲームジャムでのこと。そこで高い評価を得た本作はSteam Greenlightに登録され、その週末に突破。本格的な開発がスタートします。ちなみにゲームジャムで開発されたプロトタイプ版は現在も公開されており、こちらでプレイすることができます。
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プロトタイプ版。ここまで弾が近いとさすがに避けきれない
その後、2014年5月14日に開発資金を集めるためスタートしたKickstarterプロジェクトでは、僅か23時間あまりで目標額10万ドルに到達。最終的に11626人のバッカーから250,798ドルの開発資金を得ています。
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跳弾や貫通といった要素も
■正式版では新たな武器やスピードランモードも
プロトタイプ版では拳銃しか用意されていなかった『SUPERHOT』ですが、正式版ではショットガンやサブマシンガンといった弾幕を張ることができる武器が追加されるとのこと。また、手榴弾や刀も登場し、某泥棒一味の居合いの達人のように飛んでくる弾丸を叩き切るといったことも可能です。
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ショットガン。激しい弾幕でも回避するための最適解がありそう。
その他、アニメーションの向上やスピードランモード/リプレイモードの追加など新たな要素を搭載し、2015年6月のリリースを予定しています。
公式サイトでは、今も引き続きサポートを受け付けており、SteamキーとDRMフリー版が収録された通常版が14ドル、通常版にサウンドトラックなどの特典がついたSpecial Edition(以下SE)が25ドル、そしてSEに早期アクセス権が付属したEarly Bird Accessが40ドルで販売されています。興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。