2月3日、東南アジアの『League of Legends』大会を主催するGarena eSportsが公式ブログで女性向け大会「Iron Solari League」への男性同性愛者やトランスジェンダーの参加を制限するという発表を行いました。当初の声明では、女性同性愛者、男性同性愛者、トランスジェンダーのチームメンバーが参加することで、アドバンテージが公平ではなくなってしまうという参加者からの懸念に応じたものとしています。
公式ブログでの発表に対し、「性別や性的指向、性同一性障害がゲームの世界での力に差を生むものではない」などさまざまな反対意見が寄せらており、ネットを中心に論争を呼びました。
LGBT players are welcome at official LoL tourneys. We're working with partners to ensure consistency with our values across all regions.
Riot Games (@riotgames) 2015, 2月 3
この論争を受け、2月3日の午後に『League of Legends』の開発会社であるライオット・ゲームズがTwitterにて「LoLの公式大会ではLGBT(女性同性愛者・男性同性愛者・両性愛者・性転換者)はウェルカムだ。私たちは世界中のパートナーにも私たちの価値観を共有してもらっている」と見解を示しています。
2月4日の朝、Garena eSportsはルールを変更する声明を出しました。声明では、多くの議論が生まれたことを踏まえてパートナーと再検討した結果、制限を撤回するとの判断に至ったと発表しました。また、LGBTのプレイヤーやゲームコミュニティへの謝罪も行っています。
国境や性別も超えられることが魅力のプロゲームの世界。このような論争を乗り越え、幅広い支持を得る文化になっていくのかもしれません。