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レーシングゲーム『グランツーリスモ』シリーズを通じ、ヨーロッパやアメリカで実施されているドライバー育成プログラム「GTアカデミー」。その卒業生であるウォルフガング・ライプ選手とフローリアン・ストラウス選手が、日本人ドライバー千代勝正選手と共にバサースト12時間レースで総合優勝しました。
「GTアカデミー」は、2008年にソニー・コンピュータエンタテインメント・ヨーロッパと日産ヨーロッパ、そしてポリフォニー・デジタルのコラボレーションで生まれたコンペティション。『グランツーリスモ』シリーズにてオンライン予選が行われています。ナショナルファイナルに勝ち残った参加者は、レースキャンプコンペティションへと進み、審査を通過するとプロのレースドライバーになります。
今回のバサースト12時間レースで総合優勝を決めた日産アスリートグローバルチームのウォルフガング・ライプ選手は2012年ヨーロッパチャンピオン、フローリアン・ストラウス選手は2013年ドイツチャンピオン。レースでの搭乗車両はGT-R NISMO GT3で、日産車による同レースの総合優勝は、23年ぶり2度目の快挙です。
- 【ウォルフガング・ライプ選手のコメント】
「僕のスティントの時ばかりでないのですが、とにかく追い越し禁止区間が多く、フラストレーションの溜まるレースでした。最後に千代が力を振り絞って優勝を勝ち取ってくれました。本当に素晴らしいです!」
【フローリアン・ストラウス選手のコメント】
「僕のスティントはブレーキが心配であまりプッシュできず、トップを取り返すことができなかったのが残念でした。しかし今日ここに来られなかったアレックスと、生まれたばかりの彼のベイビーに優勝をプレゼントできて嬉しいです!」
ゲームから誕生したプロレーサーが成し遂げた総合優勝。ゲームが持つ可能性を示しているのではないでしょうか。