
2月4日よりSteam早期アクセスにて配信が開始された、Red Hook Studios開発の新作RPG『Darkest Dungeon』をプレイしてみたので、どんなゲームなのかをご紹介します。本作は4人パーティーのヒーローを操作してダンジョンを攻略していくローグライクRPGです。一見すると目新しさはないように感じますが、「ストレス」という要素を取り入れており、ゲームプレイに独特の味付けをしています。
ストレスはダンジョン探索中や戦闘中、様々な要因によって蓄積。最大になると「Affliction」(苦悩・苦痛)が発動し、ヒーローは被害妄想や鬱、絶望などに陥ります。その状態になったヒーローは戦闘拒否や勝手な隊列後方移動、周囲にもストレスを与える愚痴をこぼすなど、和を乱してしまうので、ストレスがたまらないようケアを行わなければなりません。

ストレスが蓄積した瞬間

絶望した!

ネガティブなセリフ
◆◆◆ ストレスが死への扉を開く! ◆◆◆
アイテムやヒーローのスキルを使ったり、冒険の合間に街の酒場や修道院で休ませるなど、ストレスの解消方法は幾つかあるものの、基本的には蓄積する一方なのでなんともギスギスした冒険が続くでしょう。ちなみに前述の「Affliction」は火事場の馬鹿力的な効果を発揮し好影響を及ぼす場合もありますが、非常に稀です。

酒場、賭博場、売春宿

ダンジョン内でのキャンプ

ストレスでむしろ勇敢に
また、「Affliction」の他に「Quirk」(奇癖)があり、こちらはダンジョン内のオブジェクトを調べたり、クエスト終了時に獲得する永続的なものです。良癖と悪癖があり、ステータスに様々な効果をもたらします。悪癖は街の療養所で取り除く事が可能です。

だいたい悪癖が付く

徐々に悪癖が増えていく……

お注射しましょうね~
ダンジョンは幾つかの部屋とそれをつなぐ廊下で構成されており、毎回ランダムで生成。部屋の調査やボスの討伐といったクエストに挑戦でき、クリアすると更なる難易度や新たなダンジョンが開放されます。ダンジョンに入る前には、松明や食料などの消費アイテムを購入しておきましょう。

様々なダンジョンとクエスト

松明はとても重要

ボス討伐
戦闘はターンベース制で、各ヒーロー最大4つのスキルを駆使して敵と戦います。隊列の要素も取り入れられており、スキルが使える位置、攻撃対象にできる敵の位置が決まっています。戦闘で死んでしまったヒーローは永久に戻って来ないので、戦闘からの逃走、ダンジョンからの撤退(クエストは失敗ですが、発見したアイテムはもらえます)も重要な選択肢です。

戦闘中

2人死んでしまった……

撤退したがこれだけゲット
冒険の合間に訪れる街では以下の様な施設で休息やスキルの獲得、装備のアップグレードなどが行えます。
- 修道院: ストレスの解消
- 墓地: 死んでしまったヒーローを閲覧
- ギルド: 戦闘スキルをアップグレード
- 遊牧民のワゴン: レアアクセサリーの購入
- 療養所: 病気の治療と悪癖の除去
- 駅馬車: 新しいヒーローを勧誘
- サバイバリスト: ダンジョン内でのキャンプスキルをアップグレード
- 酒場: ストレスの解消
これらの施設はダンジョン探索で入手できる胸像、肖像画、権利書、クレストを利用してアップグレードする事ができ、コストの低下やスロットの増加などの恩恵が受けられます。

施設のアップグレードメニュー

最初はボロボロの街も

アップグレードで徐々に綺麗に
◆◆◆ ヒーローはキミだけじゃないんだよ ◆◆◆
本作をしばらくプレイしてわかったのは、「ヒーローは使い捨て」という事。冒険に出れば出るほどストレスが溜まって悪癖もつきますし、休息にお金もかかるので、不満を漏らす奴はとっとと解雇して新たなヒーローを雇った方がお得です。とはいえ、それではいつまでたっても高レベルのダンジョンに挑戦できないので、普段はヒーロー使い捨てでお金を稼ぎ、その合間に街の施設をアップグレードしたり、良スキルを持つお気に入りのキャラクターを大切に強化していくのが良いかもしれません。

スキルを学べるギルド

ステータスを変化させる装身具(武器防具は固定)

命を落としたヒーロー達……
ストレスと戦う『Darkest Dungeon』は2015年後半に正式リリース予定。正式版ではより多くのキャラクタークラス、ストーリーモードの完了、追加のモンスターやアイテム、奇癖、ナレーション、対話、その他新機能の搭載が計画されています。価格は現在1,980円で最終的な価格は未定です。まだ早期アクセス段階とはいえ完成度は高く、ある程度楽しめる状態となっているので、興味を持った方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。なお、昨年12月に行われたPlayStation ExperienceではPS4/PS Vita版も発表されています。
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