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遂に3月12日よりクローズドベータテストを開始した、Wargaming.netが開発するオンライン海戦アクション『World of Warships』。先日の戦艦武蔵の発見や某ゲームの大流行など、日本ではかつて無いほど軍艦ブームが巻き起こってる真っ最中。そんな中スタートした本作のクローズドベータテストに参加する機会を得たので、今回は本作の印象を含めたレポートをお送りします。
■オンライン海戦アクション『World of Warships』とは?
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オンライン海戦アクションと銘打たれている本作ですが、反射神経が求められるようなタイトルとは異なり、スケールの大きさ故にゆっくりとしたゲーム展開で、速さよりも正確さが求められます。とはいえ、一瞬の判断が生死を分けることも多く、アクションと戦術要素が上手く融合したWargamingならではのゲームに仕上がっています。
■スローペースでも忙しい!スリルと緊張溢れる艦隊決戦
巡洋戦艦「金剛」や戦艦「長門」、重巡洋艦「青葉」や駆逐艦「初春」など有名艦船を乗り回せるというだけでも十分に魅力的な『World of Warships』。そんな本作は、ゲームとしての面白さ、そしてリアリティを追求しています。
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滅多に無いけど稀によくある戦艦同士の壮絶な殴り合い
大海原が戦いの舞台となる本作は、遮蔽物が少なく、一度接敵してしまえば、十中八九どちらかが沈むまで壮絶なデスマッチが繰り広げられます。それ故に、如何に有利な状況を作り出して戦えるかが肝となり、魚雷攻撃で陣形を分断する、突出した敵艦を叩く、輪形陣で敵航空機の襲来に備えるなど、実際の艦隊戦術が役立つ場面もあります。
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戦艦「天城」の斉射、10発中3発命中、防郭を貫通し大ダメージを与えた
αテスト、プレミアムテスト、そして今回のクローズドベータテストと『World of Warships』をプレイしてみて特に印象深かったのは、交戦距離の長さです。言わずと知れた戦艦「大和」は26.6kmという現時点でゲーム中最大の射程を誇り、最も射程の短い駆逐艦「海風」でも6.7km。発射から着弾まで数秒から数十秒のタイムラグが発生するため、相手の未来位置を予測する必要があります。的確な観測と予測によって直撃弾を浴びせ、大ダメージを与えた時の爽快感はなんとも言えません。
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片舷4連装5基の20発の魚雷を射出する北上、自艦は撃沈されたものの相手も回避不能だ
魚雷攻撃(雷撃)も違った楽しさあり、命中させることは難しいものの、命中したときはその一撃必殺の威力に、思わず「よし!」とガッツポーズをとってしまいます。
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雷撃を受ける大和、既に面舵いっぱい、回避間に合わず被雷す
最小クラスの艦でも1000トンを超える排水量があり、慣性の影響で即座の停止や進路反転はもちろん不可能。大型艦になるほど、その傾向は強くなるため、味方の配置や敵の予測位置、偵察機や味方艦が視認した情報を駆使して先を見越した判断が必要となってきます。
比較的アクション要素が薄いとはいえ、ひとたび戦闘が始まれば、自分と敵艦の相対位置、速度、地形、着弾観測及び射撃修正、回避行動、モジュールの修理タイミングなど、手に汗握る怒涛の状況判断に追われます。その戦闘を乗り越え、勝利を得た時の達成感はひとしお、最高に楽しい瞬間です。
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”Mキー”で呼び出せる戦術マップ画面、マップをクリックすることで自動操縦モードがONになる
■4艦種4様の際立つ個性
本作には駆逐艦、巡洋艦、戦艦、空母と4つの艦種が存在します。それぞれに全く違う役割が与えられていて新鮮なプレイ感覚が楽しめます。
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Tier10駆逐艦「島風」
本作で最も小型な艦種である駆逐艦は、30~40ノット近いスピードで戦場を駆け回り、艦体が小さいため非常に小回りが利きます。また、隠蔽性が高いため見つかりにくく、特殊装備である煙幕と相まって、奇襲水雷攻撃が非常に強力です。その反面、敵の攻撃に弱く数発の直撃弾で撃沈されてしまいます。
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Tier10巡洋艦「Senjo」
艦隊のオールラウンダーとなる巡洋艦。連射速度が速く十分な火力を持つ砲、そこそこの生存性、程ほどの機動性に加えて、重巡洋艦では周囲を見渡す偵察機、高い対空能力を持っており、目立った特長は無いものの重要な役割を担っています。日本軍の重巡洋艦は更に魚雷を搭載し、万能さがより強化されています。
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Tier10戦艦「大和」
艦隊の花形で強力な火力を持つ戦艦は、連射は利かないものの、一撃必殺級の火力と長大な射程を誇り、重装甲が施された艦体は高い生存性を確保しています。また、ゲームで唯一戦闘中の艦体修理が行えるため、継戦能力は非常に高いです。相手の未来位置を予測して撃つ、偏差射撃が重要な遠距離砲戦がメインとなるので、やや上級者向けの艦です。
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Tier10空母「Essex」。1942年から1946年にかけて24隻が就役した。
多数の航空機を戦場へと送り出す空母は、戦場を自在にコントロールする能力を秘めています。空母の操作は他艦船と違いトップビュー視点。戦場全体を見渡し、雷撃機や爆撃機、戦闘機を駆使したストラテジックな戦闘を行えます。航空機は強力な戦力になるものの、空母自体の戦闘力は皆無なので、慎重な立ち回りが要求されます。
これら艦種は互いに弱点となる特徴を持っており、駆逐艦は巡洋艦に弱く、巡洋艦は戦艦に弱く、戦艦は駆逐艦に弱いといった関係が成立しています。空母は特殊な立ち位置で、全てに強くもあり弱くもあるという印象です。
■今後の開発への期待
現時点で、日本とアメリカ、そしてソ連の艦船が登場している『World of Warships』。今回のクローズドベータテストでは更に日本の空母とアメリカの戦艦が登場すると告知されており、待ち遠しい状況となっています。
Wargaming.netは『World of Tanks』で高い開発力を発揮しており、二度目となる物理エンジンの変更や多数の新要素の追加、新車両の追加、グラフィックの向上など運営開始から5年が経過しようとしている今でも大幅な進化を続けています。新作となる『World of Warships』でも同様の開発力が期待できるのではないでしょうか。
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クローズベータテストの素直な感想として「非常に面白い」と感じた『World of Warships』。その錨は揚げたばかり。将来的にはソ連の「Aurora」以外の艦船や海軍大国として名を馳せる英国、大戦期に海軍再建を果たしたドイツの登場も予定しており、更なる楽しさを見せてくれそうです。