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今年1月、南カリフォルニアに住む13歳の少年が、3件のスワッティング事件を引き起こしていたことが、地元警察の発表により明らかになったそうです。
スワッティングとは、警察へいたずらの通報をし、Twitchなどのストリーミングサービスで放送をしているユーザーの自宅へSWATを送り込むこと。本人だけでなく家族までもが危険にさらされるのはもちろん、最悪の場合銃で撃たれる可能性もあり、多くの人を命の危険にさらしてしまう行為です。
ベンチュラ郡保安官事務所のジーン・マルチネス保安官によると、その少年は責任が自分にあることを認めており、「不平を感じていたからやった」と語っているとのこと。この少年が引き起こしたスワッティングの事件のうちの1つは、ライバルの『Minecraft』プレイヤーを標的にしており、人質ごと家を爆破すると脅迫したものもありました。
その事件は南カリフォルニア州のカマリロ市でのこと。通報があった際には20人以上の警察官が駆けつけ、家を取り囲んでいました。通報者は「10人の人質が中におり、3万ドルを現金で持ってこないと内部から人質もろとも爆破する」と要求したとのこと。このような人質事件は特殊部隊を送り込んでいる、とマルチネス氏は述べています。
スワッティングはここ数年ブームとなっており、いたずらの通報でSWATチームが容疑者の家に突入することになります。Koopatroopa787ことジョシュア・ピーターもスワッティングを受けたユーザーのうちの一人で、小さい弟に対して銃が向けられたことに恐怖を覚えており、また、後日心境を吐露しています。彼に仕掛けた犯人、19歳のブランドン・ウィルソンはスワッティングの容疑で先月に逮捕されており、有罪と認められれば最高で懲役5年が下されます。
なお、3件のスワッティングを行った13歳の『Minecraft』プレイヤーの名前は年齢のため明かされていませんが、現在は両親の保護下にあり、4月には裁判を受けることになります。海外メディアでは『Minecraft』プレイヤーの引き起こした事件と広く報道されていますが、具体的に『Minecraft』が事件にどのように関与していたか、事実関係は明らかになっていません。
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