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英国の11歳の少年が、Google Playで3000ポンド(約56万円)にものぼる課金を行い母親の口座の残金をゼロにしたと英ガーディアン紙が報じ、その責任の是非について海外のネットユーザー間で議論が起こっています。
英国のストックポートに住む11歳のニック君は、家族で共有しているGoogle Nexusタブレットを使い、様々な有料アプリの購入や、『Top Eleven - フットボールマネージャー』『クラッシュ・オブ・クラン』などのアプリ内課金を繰り返しました。ひとつひとつは少額でしたが、2ヶ月間に数十回の課金を繰り返した結果、タブレットに登録されていた母親のペニーさんのデビットカードに3000ポンドの請求が発生。彼女が銀行口座を確認した時には残高がゼロになっており、銀行手数料まで発生する事態になりました。ペニーさんは、口座が空になっていたことをハッカーの仕業ではないかと恐ろしくなりカードを停止しましたが、ほどなく息子のニック君の仕業であったことがわかりました。
ペニーさんは、しっかりして頼れる息子であるニック君がこのような課金を行ったのは、ワンクリック操作で有料のものを購入できてしまうGoogleのシステムに問題があるのだとメディアの取材で不満を漏らし、ニック君の祖父にあたるトムさんもこの件でGoogleに苦情の連絡をしたことから、海外ネットユーザーの間では責任は子供を管理する親にあるのか、Googleにあるのかという議論が交わされています。
海外のネットフォーラムNeoGAFでは、Androidにはペアレンタルコントロールで家族が一部のアプリを制限できることもあり、パスワードを設定していなかった親に責任があるのではという意見や、このようなトラブルに備えてGoogleも簡単に返金処理できる体制が必要なのではという様々な声が上がっているようです。