
ベセスダ・ソフトワークスから国内で発売中のMachineGames開発のFPS『ウルフェンシュタイン: ザ オールド・ブラッド(Wolfenstein: The Old Blood)』。そのPS4日本語版プレイレポをお届けします。
本作は、昨年6月に発売された『ウルフェンシュタイン: ザ ニューオーダー(Wolfenstein: The New Order)』の前日譚となるもので、バイエルンを舞台にプレイヤーはB.J.ブラスコヴィッチとなり、2つの特殊任務を遂行します。ゲーム内の資料やダイアログ、音声は全て日本語化されており、主人公B.J.ブラスコヴィッチの吹き替えには前作に引き続き中田譲治さんが起用されています。

文章やメニュー画面も全て日本語化

解説も充実
■ウルフェンシュタイン城へ潜入!「ルディ・イェーガーと狼の巣穴」

パート1となる「ルディ・イェーガーと狼の巣穴」は、架空の1946年を舞台にウルフェンシュタイン城へ潜入したB.J.ブラスコヴィッチが、ヘルガ・フォン・シャーブスの秘密文章を求めて戦いを繰り広げる場所です。

武器は前作序盤に登場したものが使用可能で、新たにスコープ付きボルトアクションライフルやパイプ、ソードオフショットガン、カンプピストルの4種類が追加。パイプは敵を攻撃する以外にも脆く崩れた壁を壊すことや、劣化が進んだ壁に突き刺すことで昇ることも出来ます。システムや操作も前作と変わりないため、『ザ ニューオーダー』経験者なら本編そのままに違和感なく遊べます。

城内は太陽光が差し込まないため薄暗く、ステルスプレイに適した暗闇が至る所に存在します。もちろん、アサルトライフルやショットガン、そして拳銃の2丁持ちを用いて大暴れするランボープレイも可能です。

戦地となるこの城は、初代『Wolfenstein 3D』と『Returne to Castle Wolfenstein』では捕らわれたブラスコヴィッチが序盤に脱走する城として、そして2009年発売の『Wolfenstein』では飛行船の墜落地点として登場しています。

本作においてブラスコヴィッチはパート1からパート2序盤まで上半身裸のまま戦っています

「ドヴァキン」なアーマーアイテムもイースターエッグとして登場

前作に引き続き難易度選択画面でブラスコヴィッチの顔は段階によって変化します

“Very Easy”では赤ちゃん風です
■ゾンビ化したナチス兵が襲い掛かる!「ヘルガ・フォン・シャーブスの邪悪な秘密」


ヘルガ・フォン・シャーブス、後ろに立っているのが彼女を監視するシュライナー
パート2は、パート1からの登場人物が引き続き登場し、舞台をウルフェンシュタイン城から田舎町ウルフブルグに移すことで、ヘルガ・フォン・シャーブスと対峙します。ちなみに、このウルフブルグや地下聖堂も『Returne to Castle Wolfenstein』で登場した土地です。

ダイナマイトによる地下聖堂の爆破で生じた瘴気から出現する、ゾンビ化したナチス兵は中盤から襲来。敵味方関係なく人間を見つける度に移動速度が早くなるゾンビ兵は、強くはないものの集団で来るので、手りゅう弾やショットガンで対処する必要があります。加えて、敵兵が倒される寸前に瘴気によってゾンビ化する場合もあり、その性質を活用することによって戦いを有利に進めることも可能です。

「悪夢」のミニゲームがプレイできる場所には初代の起動画面が描かれている
また、前作にも存在した初代を最新作のシステムで遊べる「悪夢」のミニゲームは、E1M1を含む最終ステージまでの各レベルがチャプターごとのマップに設置 されています。


■前作未プレイでも全く問題なし!物語は本編『ザ ニューオーダー』へと続く
本作は『ザ ニューオーダー』に続く前日譚で、前作を未プレイでも問題ないタイトルです。低価格で発売されていることに加えて、グラフィックやストーリー展開も十分満足できる品質に仕上がっているため、シングルFPS好きならプレイするべき作品と言えます。

レジスタンスの1人である“ピッパ”

ブラスコヴィッチの協力者で、小さなレジスタンス組織を率いる“ケスラー”

“ケスラー”が保護した少女“アネッテ”
PS4/Xbox One向けに国内で発売中、ディスク版とダウンロード版の価格は 2,980円(税抜)です。PC版はSteamから購入可能、価格は1,980円(税込)です。
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